追究

2022年11月15日

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

2022年10月4日(火) 長久手キャンパス アネックス

果樹ブランド化の取り組みを拝聴し、
愛知県のナシ「あいみずき」の知名度向上について
アイデアを出し合いました。

 創造表現学部メディアプロデュース専攻の後期ゼミの2回目は、農業水産局 農政部 園芸農産課の野菜・果樹グループに所属する佐藤さんと中根さんを招いて、果樹ブランド化の取り組みについてプレゼンテーションしていただきました。

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

 前半は佐藤さんから果樹のブランド化についてお話をいただきました。ブランドとはモノの味や栄養などの「モノ的価値」、ロゴマークやデザイン性などの「表示的価値」、愛着や信頼度などの「意味的価値」、という3つの要素から構成されていることに言及し、この3つをバランスよく高めていくことが重要だと話していただきました。ブランド化に成功している例として熊本県の「デコポン」を挙げ、糖度・酸度の基準を満たし、許可を受けたJAしか商標を使用できないといった制限をかけることと、そのキャッチーなネーミングとが相まって全国的に知られるようになった経緯を教えていただきました。
 今回、愛知県が売り出そうとしているナシの「瑞月」も、生産者の収入の安定や愛知県の農産物のブランド力向上、試験場で開発した品種の普及を目的に、ブランド化を推進していきたいとのこと。そのためのチームを組織し、ブランド名を「あいみずき」と名付けたほか、シンボルマークの設定、PRグッズの作成などブランド化のための取り組みも紹介していただきました。また、これまで消費者向けの普及イベントを2度開催し、ともに大盛況だったことも紹介。今後、さらに知名度を向上させるためにはどのような方策が考えられるか、学生たちにアイデアも聞いてみたいということで、前半のプレゼンテーションを終えました。

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

 後半は知名度向上のためのアイデアを出すために、中根さんが「ブレインストーミング」を提案しました。ブレインストーミングとは、アイデアを生み出すための集団発想方法。4人1組でチームをつくり、それぞれが知名度向上のためのアイデアを出していくのですが、そのアイデアに対して批判しない、意見なしはNGなので何か必ず発言すること、といったルールを決め、アイデアを付箋に書いて貼っていきます。「あいみずきのキャラクターやグッズを作る」、「ナシのレシピを提案して健康効果を訴求する」、「料理系YouTuberに宣伝してもらう」など、学生たちは次々とアイデアを出していきます。アイデアを出し切ったら、次は「KJ法」でアイデアを分類。たとえば「PR系」、「コラボ系」、「試食系」といった具合に分類することで、内容を整理することができました。

創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

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創造表現学部 宮田ゼミ 演習Ⅰb 果樹ブランド化の取り組み

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 一連の作業を終えた後は発表をおこないました。各チームがおすすめの知名度向上法を伝えていきます。「ジブリパーク開園に合わせて試食会を行う」、「ゴールド免許の方にあいみずきをプレゼントする」など、ユニークな意見が発表され、佐藤さんや中根さんは学生たちの自由な発想に感心されている様子でした。今日のアイディアも手掛かりにしつつ、今後ゼミではデザイン提案に向けてさらに検討を進めていきます。