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2023年02月27日

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

2022年12月17日(土)名古屋市立八事小学校

「豊かな土曜日」を届ける学習プログラムに
“英語を楽しんでほしい”という思いの学生が参加しました

 「名古屋土曜学習プログラム」は、子どもたちの豊かな土曜日を実現するため、地域、保護者、外部人材、民間事業者等の協力を得て、伝統芸能や科学実験など、体験を重視した学習を実施するもの。保護者や各種団体などがボランティアで体験的な学習プログラムを提供しています。
 愛知淑徳大学では、多くの学生たちが毎年、「土曜学習いきいきサポーター」として、名古屋市内各地の小学校で、希望者を対象としたプログラム全体の企画・運営をおこなっています。12月17日(土)には文学部教育学科、総合英語学科、交流文化学部の有志メンバーが名古屋市立八事小学校で名古屋土曜学習プログラムをおこないました。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 今回のプログラムでめざしたのは「英語に楽しみながら実際の場面で使用する」こと。海外旅行を題材に、2時間のプログラムを企画・実施しました。集合前には自分のパスポートが渡されます。自分の名前を書いて、活動がスタート。まず飛行機に名乗る前のウォームアップとして全員でゲームを行いました。有名な“Simon Says”という命令ゲームをアレンジした“Captain(機長) Says”ゲームと、airplaneなど乗り物を英語で考えるゲームなどを行い、少しずつ英語を聞いたり言ってみたりという準備が整いました。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 さあ、事前に作ったパスポートと座席番号の書いた搭乗券を持っていよいよ出発です。英語のアナウンスを聞きながら、機内食での料理や飲み物を英語で注文したり、エコノミー症候群防止としてダンスを踊ったり、子ども特別便ならではのお楽しみゲーム英語でビンゴをおこなったりと、楽しい活動の中にも習っている英語が「使える」ということを実感できる内容です。機内の楽しい時間も終わり、着陸のアナウンスが流れました。この企画のメインとなる入国審査が待っています。飛行機を降りたら、係員に扮した大学生が入国審査の会話を練習してくれました。審査員の大学生から”Passport, please.” と聞かれ”Here you are.”と一人一人が英語を話す場面に児童はとても緊張していましたが、ちょっともじもじしながらもなんだか誇らしげな様子でした。

名古屋土曜学習プログラム

名古屋土曜学習プログラム

 そして最後に、ブラジル、韓国、フランス、オーストラリア、アメリカ、中国のうち、自分の行きたい国に到着したという想定で、現地の日本語が話せるスタッフに扮した学生から国についての紹介を受けました。各国語での挨拶の練習や、「何時間かかるか」「異なる文化で驚くこと」といったクイズを実施。子どもたちから積極的に手があがり、スタッフ役の学生が面白い返事で子どもたちを楽しませるなど、こちらも笑顔があふれる時間になりました。
 最後はみんなが集まり、全員に向けての学生からの「楽しかった人?」という質問に、みんな勢いよく手があがり、子どもたちだけでなく、学生からも満足そうな表情が垣間見えます。また八事小学校保護者代表の方からの感想として「子どもたちが飽きないように細かくプログラムが分かれており、しかもそれぞれのプログラムに小学生が楽しめる工夫がありました。とてもよく準備がされていたと思います」という感想をいただきました。子どもたちには今日の感想をアンケートに書いてもらい、その内容を後日検討して、また次回の学習プログラムに活かしていく予定です。

●学生コメント

名古屋土曜学習プログラム

文学部教育学科3年 太田水森さん
文学部教育学科3年 水野綾音さん

 今回の学習で最も心がけたのは、“子どもたちが楽しめるようにすること”でした。一つひとつのプログラムで子どもたちが英語を楽しめるように海外旅行をテーマにすすめていきました。英語を実際に子どもたちが使う場面でも、説明が難しくなり過ぎないようにする事を心掛けました。また、それぞれのプログラムで数人のチームを組んで内容を検討し、進行役の学生が説明しながらも、サポート役の学生が子どもたちを細かくフォローする体制をとりました。難しさを感じることもありましたが、当日の子どもたちが実際に楽しんでいる様子にやりがいを感じました。
 今回のメンバーは、文学部教育学科の学生が中心。小学校教諭をめざす学生が多くいます。プログラムを体験して、難しいことも伝え方によって興味を持ってくれるということを肌で感じました。これから教育実習など児童に教える機会があります。その場で活かせる学びが私たち自身にもありました。