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2023年03月08日

教育学科 山本ゼミ「令和4年度第27回みよし美術展」 学生インタビュー

教育学科 山本ゼミ「令和4年度第27回みよし美術展」   学生インタビュー

山本ゼミに所属する4名の学生が美術展で受賞。
個性を尊重するゼミで学んだ技術が、卒業制作で発揮されました。

 図画工作を専門として、児童の造形表現における発達の特徴や小学校での指導の在り方について研究を進めている山本ゼミ。学生たち自身が造形表現を楽しさや難しさを実感し、その感覚を子どもたちへの指導につなげるため、卒業制作では学生が自由にテーマを設定。これまでに身につけてきた表現力や創造力を発揮して、4年間の集大成となる作品を作り上げています。
 今年度は山本ゼミに所属する4名の作品が「令和4年度第27回みよし美術展」で見事に入選。うち2名の作品は新人賞を獲得しました。今回は受賞した4名に作品やこれまでの学びなどについて伺いました。

教育学科

教育学科 4年 大音 遼平さん 新人賞受賞
作品名:『牛の頭蓋骨』

 私は元々制作に興味があり、そこで身につけられる創造力や表現力は社会人になっても役立ちそうだと考え、山本ゼミに入ることを決めました。ゼミに所属するまでは、一つのものに取り組み続けることがあまり得意ではありませんでしたが、山本ゼミでひたすら鉛筆を使って作品をつくり上げる中で、集中力を養うことができました。この作品では山本先生から教えていただいたさまざまな技法を使い、墨やセメントなどをつかって作品の表現の幅を広げるようにしました。制作には1年以上を費やしたので大変でしたが、完成したときは大きな達成感があり、絵を描くことの楽しさを改めて実感できました。

教育学科

教育学科 4年 小川 真白さん 新人賞受賞
作品名:『CAT』

 この作品は、私の好きな猫を自分らしく描くことを意識しました。私の取柄でもある元気な部分を表現するため、自分の感性に従って多様な色を使用。十分に自己表現ができた作品だと思います。作品について先生からは「ベタ塗ではなく水分量で色の濃淡を調節した方が良い」などのアドバイスをいただき、より迫力ある作品に仕上がりました。山本ゼミを選んだのも、作品を通じて自分を表現できると思ったことが理由なので、4年間の集大成となる作品で自分らしさを表現でき、さらに新人賞を受賞できたのでとても満足しています。

教育学科

教育学科 4年 磯村 治栄さん 入選
作品名:『ゴッホへのオマージュ~海辺の糸杉~』

 私はゴッホが描いた『糸杉』という作品を自分なりにアレンジしました。オマージュに挑戦したのは、『糸杉』は描き方が特徴的で、今まで感じたことのない独特な力強さに魅力を感じたことがきっかけです。夕日に照らされて赤みがかった雲がこだわりで、陰影にも力を入れています。この作品のように自由に表現できるのも山本ゼミの特長だと思います。ゼミでは私たちの考え方を後押しする形で、必要な制作技術などを教えていただきました。卒業後は特別支援学校で教員として働く予定ですが、その際も山本先生のように子どもたちの意志を尊重し、一人ひとりが伸び伸びと活動できるようにサポートしていきたいと思っています。

教育学科

教育学科 4年 日野川角 美久さん 入選
作品名:『本の虫』

 元々美術や図画工作が苦手だったものの興味はあり、制作に挑戦してみたいと思ったことがきっかけで山本ゼミを選びました。最初はうまく作品を作れませんでしたが、山本先生の親切なご指導のおかげもあり、なんとか卒業制作を仕上げることができました。絵を描くことが苦手な私が受賞できたことには驚きしかありませんが、このゼミで身につけた表現技術を発揮できて良かったです。就職先の小学校でも、教員として山本先生の個性を伸ばす教え方を参考にしながら頑張っていきたいです。