追究

2023年04月13日

メディアプロデュース専攻 村上ゼミ AICHI AYA week 2023

2023年3月4日(土)、5日(日)星が丘テラス

AYA世代のがん患者に対する理解と支援を広げるために、
ARクイズラリーを企画・実施しました。

 2023年3月4日(土)と5日(日)の2日間、名古屋市千種区にある星が丘テラスで「AICHI AYA week 2023」が開催されました。
 「AYA」とは「Adolescent(思春期)」と「Young Adult(若年成人)」の頭文字を取った言葉。その世代のがん患者に対して理解と支援を広げるため、これまでも全国各地でイベントやウェブ上での交流会などが企画されてきました。AYA世代のがん患者の存在がしだいに知られるようになり、この東海地方でも産学官や病院同士の連携が盛んになってきた経緯があります。
 このイベントに参加したのは、プログラミングによるインタラクティブ・メディアやVRを活用した表現など、メディア・アートを専門的に学ぶ創造表現学部メディアプロデュース専攻の村上ゼミ。学生たちはこのイベントで何か私たちでできることはないかと考えた結果、AR技術(拡張現実)を使ったクイズラリーを実施することになりました。「ほしがおくん」というキャラクターがAYA世代の仲間たちと出会うために、ビッグツリーを目指して冒険するオリジナルストーリーをを考案し、星が丘テラス各所に設けたクイズポイントを参加者に回っていただきました。

 クイズは「AYA世代は日本では何歳から何歳までを指すでしょうか?」、「日本では毎年何人のAYA世代ががんを発症すると推定されているでしょう?」など、AYA世代を知らない方々に向けて、少しでも知ってもらえるように配慮した設問にしています。参加者の皆さんは「AYA世代という言葉は初めて聞いた。きょうのイベントのおかげでその存在を知ることができた」、「がんは高齢者の病気というイメージが強い。若い方でもがんで苦しんでいる人がいることが分かった」などの感想を話してくれました。
 今回のARクイズラリーは短い準備期間ながら、学生自身が企画、クイズ内容の考案、キャラクターデザインなどをすべて自分たちの手で作り上げたことで、大きな自信につながったことでしょう。

(クイズと解説の監修:
愛知県がんセンター 婦人科部長 /
AYA 世代がん患者支援委員会委員長 鈴木史朗先生、
椙山女学園大学看護学部 瀧田咲枝先生)

●学生コメント

 私たちもAYAという言葉をはじめて知ったことから、まずその理解から始めました。準備期間は3週間しかなかったので、担当ごとにグループ分けし、分担して作業を開始。各グループの意思疎通を図るのが難しかったですが、短い時間だからこそ「一緒にがんばろう!」と結束力が高まり、やる気が出ました。社会に出るとチームで仕事をすることがほとんどだと思います。そのような体験を学生時代にできたことはとても有意義だと思います。