追究

2023年09月07日

ビジネス学部 チャレンジプログラムB(ものづくり)

2023年7月21日(金)星が丘キャンパス1号館13B教室

前提科目「イノベーションプログラムB(ものづくり)」で学んだ知識を活かし、実際にサウナで使えるグッズを企画・提案しました。

 ビジネス学部は現代社会における経済学や経営学、マーケティング、会計などについて、理論と実践の両面から学んでいます。その中でも現代ビジネス専攻ビジネスイノベーションコースでは、企業と連携し、現実の課題に対する企画案を提示する授業をおこなっています。「ものづくり」、「まちづくり」、「プロモーション」、「ホスピタリティ」の4ジャンルある中、今回紹介するのは「ものづくり」です。
 この授業はビジネス学部の菅野淑先生をコーディネーターに、昨年度から引き続き愛知県春⽇井市に本社を置く株式会社アーティストリーの⼤⻄功起さんが講師を務めています。アーティストリーは、⽊を使ったフルオーダー家具を企画・設計・製造しており、近年はメディアへの露出も積極的な会社です。前提科目となる昨年度後期開講の「イノベーションプログラムB」では、サウナ企画を学生たちは考案。その経験を踏まえ、本授業で⼤⻄さんから出された課題は次の二つ。①「ゼロからサウナ関連グッズを考案する」②「うなぎ店が新たに展開するサウナ事業に関連するグッズを考案する」というもの。 チームごとに課題を選び、7⽉21⽇(⾦)は、これまでこの課題に取り組んできた学⽣たちの最終発表の⽇でした。以下、全6チームのプレゼンテーションを簡潔に紹介します。

■うなぎをイメージしたお酒グッズの提案 チーム/シーサー
 市場調査からシニア男性の4割が家飲みをしていることが判明。また若者は半数以上がサウナを利⽤したことがあるという調査から、シニアと若者向けにうなぎをイメージし、うなぎ屋でサウナを使用した後でも自宅でも使用できるグッズを提案しました。シニア向けにはうなぎ型の徳利とおちょこをセットで提案。若者向けにはお酒もソフトドリンクも飲める陶器のタンブラー(ワンポイントでうなぎのマーク⼊り)を提案しました。

■サウナ後の乾燥を防ぐうなぎエキス配合ボディークリームの提案 チーム/ロクバン
 うなぎエキスにはコラーゲンやビタミンA、Eが含まれていることから、サウナ後の肌の乾燥を防ぐボディークリームを作ったらよいのではと発想。名称を「Sunagi(サウナギ)」とし、美意識の高い人に向けて店舗やネットで販売することを提案しました。

■サウナに入るときに足裏を保護するシューズの提案 チーム/すてぃっち
 サウナに⼊るときに⾼温で⽕傷をしたり、転倒してケガをすることが多いことを受け、⾜裏を保護するシューズ「むしゅ〜ず」を提案。⾜裏を熱から守るだけでなく、滑り⽌めをつけたことで転倒を防⽌。さらに床に直接触れないことから、⽔⾍などの感染からも守るメリットがあります。販売は個⼈だけでなく、サウナや温泉施設にも販売し、顧客へのサービスとして使ってもらえることも視野に⼊れました。

■面白サウナハットの提案 チーム/ライオン
 外国人観光客をターゲットに兜やチョンマゲなど日本文化を感じさせるデザインのサウナハットを考案。観光地の温泉施設などで売り出すことを想定しました。サウナだけでなく、観光地で被ってもらい、写真を撮ってSNSに投稿・拡散してもらうことも狙っています。

■世界初・熱で色や柄が変わるタオルの提案 チーム/SG
 タオルに冠雪した富士山の写真をプリントし、そのタオルをサウナに持ち込むと熱によって冠雪のない富士山に変わったとしたら、いままでにない新体験ができるのではないかと考えました。図柄は富士山の他にも浮世絵や愛知の食(味噌煮込みうどんなど)を設定し、日本文化や東海地方の文化を知ってもらうきっかけになると訴求しました。

■サウナで使えるアイデアペン&アイデアノートの提案 チーム/国士
 サウナ中はスマホなどから離れており、静かな空間の中で考えごとをする機会が多いもの。しかし何かいいアイデアを思いついても、それをアウトプットできるものがないことから、サウナの中で使えるペンとノートを提案。ノートは樹脂リングを使⽤し、⽔に強いストーンペーパーを使⽤。ペンはグリップ部分に滑り⽌めのローレット加⼯を施したシャープペンを考案。水、熱に強いことから、サウナ以外の様々な場面でも使用展開が可能であると主張しました。

 各チームが発表を終えるごとに、大西さんから講評をいただきました。グッズの発想力、展開力だけでなく、プレゼンテーションの仕方にも触れ、それぞれのチームを評価していただきました。そして最後にプログラムの締めくくりとして、大西さんから学生に向けてメッセージが。「動かない人にはチャンスは来ない」、「想いは言葉に出せ! 言霊はある(SNSでもいい)」といった印象的な言葉をいただきました。本当に自分のやりたいことがあるなら、自分の中だけにとどめておくのではなく、積極的に外部に発信し、自ら行動せよ! この力強いメッセージはきっと学生たちの心に刺さったことでしょう。