追究

2023年12月01日

健康栄養学科 榎ゼミ×名古屋⼤学医学部附属病院 「世界糖尿病デー」500kcalメニュー考案

2023年11月11日(土) 名古屋大学医学部附属病院
ご指導いただいた新美珠美先生(中央)と榎ゼミとの集合写真

健康栄養学科の榎ゼミが名大病院と連携し、
500kcalメニューの提案に取り組みました。

 「栄養改善に向けた介護予防セルフプログラムの開発」をテーマとする健康栄養学科の榎ゼミは、学内での学修・研究にとどまらず学外での実践にも力を注いでいます。その一つが、名古屋大学医学部附属病院の糖尿病サポートチームとの連携プロジェクトです。毎年11月の世界糖尿病デー、全国糖尿病週間に向けて、糖尿病をはじめとする生活習慣病の予防・改善をめざしたメニューの提案に榎ゼミが取り組んでいます。2023年度は3年生8名が2班にわかれ、2種類の「全国糖尿病週間500kcalメニュー」を考案しました。

 プロジェクトがスタートしたのは6月頃。学生たちは名古屋大学医学部附属病院栄養管理部の田中文彦先生と新美珠美先生からアドバイスを受けながら、エネルギーや塩分、栄養バランス、美味しさ、彩りなどのさまざまな側面からよりよいメニューを追究。学生ならではの視点も活かして試作を重ねた末、「オートミール入りハンバーグ」が主菜のプレート料理と、「ピリ辛台湾まぜうどん」がメインのメニューを完成させました。

■ワンプレート料理を考案した
左から:⻄⼝さん、天野さん、奥岡さん、⼭岸さん

■ピリ⾟台湾まぜうどんを考案した
前列左から:⼩林さん、⻑坂さん
後列左から:梶⽥さん、水野さん

2023全国糖尿病週間500kcalメニュー 
クリックしてご覧ください。

 このオリジナルレシピを広く伝えるためリーフレットを製作し、11月11日(土)、名古屋大学医学部附属病院で開催された「名大病院 世界糖尿病デー公開講座」にて配布しました。

 公開講座には榎ゼミの学生たちも運営スタッフとして参加。糖尿病サポートチームの医師や看護師、理学療法士、管理栄養士による糖尿病に関する講演では、学生たちが考案したメニューが「スペシャル企画メニュー」として紹介されました。

 会場内に設けられた体験コーナーのうち、栄養管理部が担当する食事コーナーでは、糖尿病に配慮した食事モデルとともにスペシャル企画メニューもデジタルサイネージで詳しく説明。来場者の方からの質問に学生が丁寧に答えていました。自分たちのメニューが多くの方々に伝えられ、学生たちは「エネルギーや塩分、栄養面はもちろん、味わいにもこだわり、長い時間をかけて試行錯誤を重ねたレシピです。食事療法に取り組む皆さんに『美味しい!』という笑顔を届けられたら嬉しく思います」と語りました。

■名大病院糖尿病サポートチームの先生方との集合写真

 メニュー提案だけでなく、公開講座を通して糖尿病の治療や食生活、運動療法、糖尿病の合併症に伴う足病変のケアなど、幅広い知識も深めることができた学生たち。食を通して人々の健康や幸せに貢献したいという思いを強くし、管理栄養士をめざす志をより高めて日々の学修・研究に一層励んでいくことでしょう。