追究

2015年11月19日

第3回 文学部講演会 社会支援型ロボットの応用 ―お年寄りの友として、自閉症児のセラピストとして―

第3回 文学部講演会 社会支援型ロボットの応用 ―お年寄りの友として、自閉症児のセラピストとして―

平成27年10月12日(月・祝) 長久手キャンパス ミニシアター

講師はアメリカからお招きした大学教授。
学生たちの知的好奇心をくすぐる講演会を実施しました。

 愛知淑徳大学では、近年特に重要性が高まっている「グローバル社会で活躍できる人材」の育成に力を入れています。そのうちのひとつ、文学部 英文学科は大学開学と同時に設置され、今年で40周年の節目を迎える学科です。英米文学や英語学をもとに、諸外国の文化・歴史・伝統を深く学ぶことで、国際社会に関わる人々の背景もとらえながら英語でコミュニケーションする力を養っています。また、独自の学修プログラムも多数用意しています。豊富な留学制度もその一つです。愛知淑徳大学が新たにアメリカのサザンニューハンプシャー大学と大学間協定を締結するのをもとに、2016年から異文化を直接肌で触れる経験を提供します。この連携を背景に、10月12日(月・祝)、愛知淑徳大学長久手キャンパスで、サザンニューハンプシャー大学のランディ・ルイス教授による講演会を開催しました。

 講演会のタイトルは「社会支援型ロボットの応用」。情報技術を専門にロボットについて研究しているルイス教授が、スクリーンにスライドを映しながら説明しました。ルイス教授が例として挙げたのが自閉症児に対する支援にロボットを活用しようというアイデアです。自閉症児はアイコンタクトをとらないなど、言語によらないコミュニケーションの理解が苦手な傾向があります。ルイス教授は対人だと難しいカウンセリングや社会生活を送るためのトレーニングをおこなってみてはどうか、と提案。自閉症児とロボットが会話する場面を録画したビデオを流しながら、ロボットがコミュニケーションや対人関係の分野でも活躍できる可能性を示唆しました。その他にも、自動遠隔操作によって離れた場所のイベントに参加できるロボットや高齢者のペットセラピーの代わりとして活躍する動物型のロボットなど、さまざまな事例を紹介しながら未来の暮らし方まで提示したルイス教授。全編英語のみでおこなわれた講演は、学生たちの刺激となったことでしょう。
 講演会終了後は、サザンニューハンプシャー大学の国際センター職員が大学の魅力や留学内容について解説。学生たちの知的好奇心をくすぐる内容となった講演会は、温かい拍手に包まれ、閉会となりました。