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2015年12月03日

交流文化学部 特別授業 河村たかし市長と語る「名古屋の魅力づくり」

交流文化学部 特別授業 河村たかし市長と語る「名古屋の魅力づくり」

平成27年10月21日(水) 星が丘キャンパス 13D教室

名古屋市長・河村たかし氏をゲストスピーカーにお招きし、
学生たちが名古屋観光の未来について考え、意見を交わしました。

 交流文化学部 交流文化学科の「観光文化3(観光ビジネス論)」は、日本の成長産業と位置づけられる「観光業」を「旅行業」、「MICE」、「航空・空港事業」などのキーワードに基づき、ビジネスの視点から多面的に考察する授業です。10月21日(水)には、特別授業と題して名古屋市長・河村たかし氏を星が丘キャンパスにお招きし、学生たちが市長とともに名古屋の観光について熱く語り合いました。
 学生と河村市長の意見交換のファシリテーターを務めたのは、「観光文化3(観光ビジネス論)」を担当する森正己先生です。森先生の進行のもと、まずは河村市長が名古屋観光についてご自身の考えを述べました。河村市長は名古屋の知名度の低さを解消するために手を打たなくてはいけないこと、2027年のリニア中央新幹線開通(予定)を観光に活かすための工夫をしなければならないことを語り、さらに話題は名古屋城へ。河村市長は名古屋城木造復元の魅力として、1.築城当時の姿に近づき、"本物の天守閣"を再現することで、名古屋の魅力のひとつとなること。2.戦火で消失した天守閣の歴史を紹介することで、"木造の天守閣を二度と戦火で失うことがないよう、平和な世の中をつくりあげる"という宣言につながることを挙げました。河村市長の話を受け、学生たちは名古屋城木造復元について自身の意見をまとめたレポートをもとに、次々と名古屋城の魅力を高めるための考えを発表。名古屋城への愛着を醸成するために市民を巻き込んだプロジェクトを実施するという提案や、名古屋城周辺に新たな観光名所をつくり、観光客の誘致につなげようとする案など、学生たちは学部で学んだ知識と経験を活かして、街の活性化につながるアイデアを発表しました。さらに名古屋観光をテーマにさまざまな質問が河村市長に寄せられ、会場となった教室は名古屋の未来について真剣に考える学生たちの熱気であふれました。
 会の終了に際し、交流文化学部の加納和彦先生は「名古屋の街は中日ドラゴンズが優勝すると活気づきますし、10年前の万博では市民が中心となって活動しました。こういったことから考えると、地域を活性化ためのキーワードはやはり"愛着"ではないでしょうか。学生の皆さんも街を元気にする一員です。主体的に活動し、名古屋を盛り上げていってください」と伝えました。河村市長と直接意見交換するという貴重な経験は、学生たちにとって観光のありようをより現実的に、かつ、より具体的に考えるきっかけとなりました。この経験を胸に、街づくりや観光について、今まで以上に深く考察していくことでしょう。