追究

2015年12月18日

愛知淑徳学園創立110周年・愛知淑徳大学開設40周年記念行事 福祉貢献学部主催 講話・劇団かかし座影絵「長靴をはいたねこ」公演 光と影の遊びの継承 ~自然環境と暮らしを見つめ直す~

愛知淑徳学園創立110周年・愛知淑徳大学開設40周年記念行事 福祉貢献学部主催 講話・劇団かかし座影絵「長靴をはいたねこ」公演 光と影の遊びの継承 ~自然環境と暮らしを見つめ直す~

平成27年10月17日(土) 長久手キャンパス サブアリーナ

子どもたちを惹きつける影絵の公演には、保育の現場で活かせる“子どもとの接し方のヒント”があふれていました。

  10月17日(土)、長久手キャンパスのサブアリーナで、福祉貢献学部主催の「学園創立110周年・大学開設40周年記念行事」を開催しました。影絵の老舗劇団「かかし座」の皆さまをお招きし、昔ながらの遊びである影絵を通して、観客の皆さまに自然環境の大切さを伝えました。
 会場に訪れたのは、約90人の子どもや保護者の方々。普段は福祉貢献学部の学生たちの実習先としてお世話になっている、近隣の幼稚園や保育園に通う子どもたちです。子どもたちは全部で3つのパートからなる影絵の公演を楽しみました。開演に先立ち、福祉貢献学部の白石淑江先生が「今、社会では“持続可能な発展のための教育”の重要性が言われています。大学も長久手の自然環境を守りつつ、地域の皆さまと一緒になって発展したいという思いを込めて、今日のこのイベントを企画しました。」と挨拶。劇団から影絵遊びの始まりは、太陽光や月明かりからと説明を聞いた後、子どもたちはショーや劇で、影絵の持つ不思議な魅力を存分に味わいました。かかし座の皆さんの子どもたちに語りかけるしぐさや巧みな話術は、まるで保育の現場で子どもたちと接する保育者のお手本のようでした。その姿から学生たちも多くの気づきを得たようです。

手影絵ショー

 まずかかし座の皆さんは手を用いた影絵を披露。普段は隠されているスクリーンの下が見えるようになっており、せわしなく動きまわる演者の様子も公開されました。手で表現されるのは犬・猫・鳥などの動物たち。しなやかな手の動きで表現される繊細な影絵の世界に子どもたちも興味津々と言った表情で、見入っていました。

手影絵体験

 手影絵を見た後は、実際にやってみよう! と会場から4人の子どもたちが「ふくろう」に挑戦。かかし座の皆さんに教わった後、スクリーンに自分たちの手を写しだしてみました。少し複雑な手の形に子どもたちは悪戦苦闘しながらも、見事ふくろうが完成! 保育者志望の学生たちも、その様子を優しく見守りました。

長靴をはいたねこ 上演

 紙で作った影絵、手影絵、動く背景のイラストなど、さまざまな演出で子どもたちをおとぎ話の世界へと誘ったかかし座の皆さん。光と影の特性を活かし、悪役・人喰い鬼がだんだんと大きくなる場面では、子どもたちも思わず息を呑んで見守りました。本編終了後、子どもたちはアリーナの後ろに設置されたスクリーンで教えてもらったふくろうを試したり、巨大影絵で遊んだり。子どもたちを惹きつけ、あらたな遊びのきっかけを与えた今回の公演。保育者をめざす学生にとっても自然環境を生かした暮らしのあり方を考える貴重な記念行事となりました。