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2015年12月21日

愛知淑徳学園創立110周年・愛知淑徳大学開設40周年記念行事 健康医療科学部主催 講演会&チャリティコンサート

愛知淑徳学園創立110周年・愛知淑徳大学開設40周年記念行事 健康医療科学部主催 講演会&チャリティコンサート

平成27年11月1日(日) 長久手キャンパス ミニシアター

命を守り、豊かさを育むために欠かせない
“健康”の本質に迫る講演会、開催。

 11月1日(日)、長久手キャンパス ミニシアターにおいて、健康医療科学部主催の愛知淑徳学園創立110周年・愛知淑徳大学創立40周年の記念講演会が開催されました。この記念行事のテーマは"地球の健康"。第一部は公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの藤野 康之氏による講演会、第二部は人形劇団 パンや弦楽団らによるチャリティコンサート「人魚姫」を開催しました。
 第一部の講演会に登壇した藤野氏は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動報告とともに、貧困国の子どもたちが健康面において非常に厳しい状況に置かれていることを解説。生後0日で年間100万人の子どもが死亡し、その60%がアフリカや南アジアに集中していることに触れ、「母親が都市に住んでいるのかそれとも地方に住んでいるのか、多数派民族なのか少数派民族なのか、置かれている環境によって乳児の死亡率は大きく変動します。“格差”が人の命を奪ってはならないはずです。この"格差"に私たちは真摯に向き合っていかなくてはなりません」と語り、母親ケアの事例やボランティアに関わる現地の方々の育成など、子どもたちを守るための活動を次々と報告しました。講演会を通じて世界規模の視点で"健康"をとらえた時、学生たちにとってあらためて命の大切さを具体的にイメージするきっかけとなりました。
 第二部のチャリティコンサート「人形劇」は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロからなる弦楽団の演奏と、朗読者の語り、2名の人形操者の人魚姫の舞により、会場に神秘の海の世界が広がりました。朗読を担当した益川 京子氏は人魚姫や魔女、王子などキャラクターにあわせた声色を自由自在に操り、会場に訪れた子どもたちを惹きつけました。弦楽四重奏は時にダイナミックな演奏で海の壮大さを表現し、また別のシーンではイルカの声を再現するような奏法で繊細に物語の情景を紡ぎだしました。健やかで豊かな人生の一助となる芸術。第二部のコンサートはその素晴らしさに触れる、価値ある時間となりました。
 知性と感性に訴えかける今回の講演会は、今ある健康の素晴らしさと、未来を創造するために欠かせない豊かさの大切さを実感する貴重な機会となりました。