追究

2016年01月15日

第10回 大塚ゼミ研究発表会

第10回 大塚ゼミ研究発表会

平成27年10月31日(土) 星が丘キャンパス1号館15A教室

企業や行政、地域の人々と協働しながら、多様な課題解決に挑む――
地に足をつけた研究活動やグループワークを通して、
学生たちはビジネスパーソンへと着実に成長しています。

 マーケティングに関する専門知識だけではなく、社会で自己実現を果たす底力となる思考力や行動力、発信力、協調性などを鍛えているビジネス学部・大塚ゼミ。プレゼンテーションやディベートの部内トーナメント戦、他ゼミとの討論会、他大学とのディベート大会、産学連携・地域貢献に関する研究活動など数多くの実践を通して、困難をも乗り越えていく「めげない強さ」を身につけています。つまずくこと、失敗することも「成長のチャンス」に変えて、ときに涙を流しながら仲間と共に本気で学び合い、高め合っている学生たち。その熱いゼミ活動の一端を多くの人に紹介する場として、毎年、大学祭で研究発表会を開催しています。2015年で10回目。会場となった星が丘キャンパスの大教室にはご協力企業・団体の皆さま、保護者の皆さま、卒業生、さらに一般の人々が多数集まり、大塚ゼミ2、3年生が繰り広げる熱のこもったプレゼンテーションやディベートに聞き入っていました。

 第一部はグループ研究発表会。デンソーコミュニケーションズ株式会社や勝川駅前通(えきまえどおり)商店街、港まちづくり協議会などの方々にご協力いただき、約半年間、学生たちがグループにわかれて研究を進めてきました。テーマは「デンソーと環境イメージを結びつけるためのmoina普及案」「カーシェアの普及と地域への浸透に向けた提案」「地域活性化に必要なものとは」「地域の魅力を伝えるには」「ゆるキャラに秘められた可能性」。それぞれのグループは学外でのヒアリング調査・アンケート調査などによって生きたデータや情報を自分たちの手で掴み取り、分析を深めて根拠ある結論を導き出していました。勝川駅前通商店街振興組合の出口美紀様は「商店街での取り組みをビジネスの専門的な視点から客観に分析してもらい、感激です。学生の皆さんが新しい風を商店街にもたらしてくれるため、さらに一歩前に進んでいけます」と実感のこもったコメントを寄せてくださいました。
 続く第二部には公開ディベートがおこなわれました。東京の大学とのディベート大会に向けた練習試合として、2年生と3年生が白熱した議論を繰り広げました。議題は「新しいスタイルの書店ビジネスは今後成長するか否か」「DeNAは多角化戦略において成功できるか否か」。学生たちは相手の主張に対して根拠ある反論を瞬時に組み立て、論理的に意見を戦わせました。対戦後は、立論や反駁の方法について卒業生が的確にアドバイス。学生たちは実社会で活躍する先輩の言葉を真剣に書き留めていました。

 「今日の研究発表会では、学生たちはベストを尽くしたと思います。グループ研究や産学連携プロジェクトなど、いくつもの活動を同時進行してきた彼らは、何事にも全力。将来に活きる力をつけて、自身を持って社会に出てほしい」と、閉会の挨拶として激励の言葉を贈った大塚英揮先生。その思いに応えるように、ゼミ生を代表して3年生のリーダーは「今日の経験を糧に研究をさらに深め、確かな成果が掴めるよう大塚ゼミのみんなで頑張り抜きます」と力強く語りました。さまざまな人と意見を交わし、思いを共有する対話の力。仲間と力を合わせ、目標を達成していく協働の力や思いやりの心。ビジネスの専門性とともに大塚ゼミで得た力や積み重ねた経験のすべてが、学生一人ひとりにとって社会で自分らしく輝く底力になることでしょう。