追究

2016年01月29日

建築系愛知9大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

建築系愛知9大学共同企画展 ~次世代に引き継ぐ魅力ある都市~

開催期間 平成27年12月15日(火)~平成28年1月17日(日)
合同講評会 平成27年12月23日(水・祝)
名古屋都市センター 11階 まちづくり広場

愛知の建築系9大学の学生作品が集結。
互いに刺激し、向学心を高めました。

 平成27年12月15日(火)から平成28年1月17日(日)の間、金山にある名古屋都市センターで、「建築系愛知9大学共同企画展」が開催されました。愛知淑徳大学 メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修の学生たちもその一員として企画展に出展。「狭小住宅」をテーマに、個性豊かな2作品を展示しました。他大学のテーマは、名古屋の中心部・栄を敷地とした商業施設や子どもがのびのびと遊べる小学校など実に多彩で、建築物の規模や制作のアプローチが異なるさまざまな作品が一堂に会するユニークな企画展となりました。そして、12月23日(水・祝)には各大学の学生や教授陣が集い、優秀作品を決めるプレゼンテーションと講評会を実施。各大学の教授陣が全18作品の中から上位8作品を選出し、選ばれた学生たちは最優秀作品をめざしてプレゼンテーションに挑みました。愛知淑徳大学の学生は惜しくも上位8作品の選出とはなりませんでしたが、他大学の学生たちの作品を鑑賞し、プレゼンテーションを聞く中で大きな刺激を受け、制作意欲を高めていました。この企画展は学外に目を向けることで、同世代の活躍する仲間の存在を知り、発想の幅を広げる貴重な機会となりました。

学生たちの作品

狭小敷地における核家族の住宅

 「空間設計 II 」で学生たちは「生活の仕方への提案をすること」「居室の日当たりに考慮した計画とすること」「吹き抜けを必ずもうけること」「外部空間と内部空間の関連性に考慮すること」を条件に、30代後半の夫婦と2人の子どもからなる、核家族の住居を設計。学内で選ばれた2作品が出展しました。

参加学生のコメント

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修
2年 丸山 郁さん

 篠原一男氏の「愛鷹裾野の家」の写真を研究室で見た時、住居をたてに貫く一枚壁の表現を使って住宅を考えたいと思い立ちました。パブリックスペースとプライベートスペースを完全に分離し、生活のメリハリをつけることを提案しようと考えたのです。今回は住宅に一枚壁を加えるという手法を取り入れましたが、このようにほんの少しアイデアを加えることで“狭さ”というデメリットをプラスに変えることができる建築のおもしろさ、奥深さに気づきました。

メディアプロデュース学部 都市環境デザイン専修
2年 本野 晴也さん

 もともとジャングルジムが好きでした。内側から外側の風景に目をやると、角度によって見えるものが異なって、それがおもしろい。今回の課題にも自分の好きな「グリッド」を活用できないかと考えました。最終的に450mmの格子を採用しましたが、ベストなサイズを割り出すために何度も模型をつくり、検証し、できあがったのが今回の作品です。展示会では他大学の方の作品を見て、同世代なのにすごい! と驚かされました。もっと勉強していいものをつくりたいと意欲に燃えています。