追究

2016年03月07日

大阪府×愛知淑徳大学(大塚ゼミ)勉強会

大阪府×愛知淑徳大学(大塚ゼミ)勉強会

平成28年1月29日(金) 大阪府庁本館1階テレビ傍聴室

ビジネス学部・大塚ゼミの学生たちが、
「自治体キャラクターの有効活用」について
大阪府の方々と意見交換しました。

ご当地キャラクターに関する学生たちの研究成果が、大阪府の方々の心を動かした。

 グループ研究やディベート、産学連携プロジェクトなど、アクティブラーニングを学びの主軸としたビジネス学部・大塚ゼミ。学生たちが問題意識を持って地域やビジネス社会のさまざまな課題に切り込み、主体的な研究活動に励んでいます。生きた情報やデータをもとに考察を深めるため、企業や自治体、NPOなどと積極的に協働し、課題解決の一助となる提言を実社会へと還元しています。
 2015年度、3年次の石川莉奈さん、岡田唯さん、西村美紅さんのグループは、「ご当地キャラクター」に着目。愛知県内42市町村への合計54回ものヒアリング、市民に対するアンケート調査、ご当地キャラクターを使った防災プロモーション映像の制作......自分たちで考え、行動を起こして、研究を深めていきました。その結果、ご当地キャラクターは《Connect(つながり)》《Fun(笑顔)》《Money(お金)》の3機能を潜在的に持っていて、その力が各地域の課題解決に役立つと考察しました。
 この研究成果に強い関心を示したのが、大阪府 府政情報室広報広聴課。1月29日(金)、石川さん、岡田さん、西村さんの3人と大塚英揮先生を府庁に招き、「自治体キャラクターの有効活用」について議論する勉強会を開催しました。

「もずやん」の今後をともに考えた、約2時間の意義深いディスカッション。

 大阪府とのご縁をつなぐきっかけになったのが、11月に大塚ゼミが出場した「西日本インカレ(日経BPマーケティング主催)」でした。このプレゼンテーション大会で審査員を務めていた広告代理店・博報堂の方が、ご当地キャラクターの研究を高く評価。大阪府公式キャラクター「もずやん」を使った府政PRに励む広報広聴課の方々にご紹介くださり、今回の勉強会が実現しました。石川さん、岡田さん、西村さんは研究成果と自分たちの意見をわかりやすくプレゼンテーションし、その後、広報広聴課の方々と「もずやん」の活かし方についてディスカッションしました。
 「《Fun》という機能にどうしてたどり着いたのですか?」という質問に、3人は的確に解答。「地域のイベントで観察調査をしたとき、子どもから大人まで、さまざまな人がご当地キャラクターのまわりに集まり、"笑顔の輪"が生まれているのを目の当たりにしました。さらに自治体の方も『キャラクターを通して市民の皆さんとふれあうことができ、とてもうれしい』と笑顔を輝かせていました。こうした現場での人々の生の反応から、ご当地キャラクターの機能を検討していきました」。実地調査に基づいた確かな研究に、広報広聴課の方々も感心して次々と質問を投げかけ、有意義な意見交換の場となりました。

大塚ゼミで学び、挑んだ経験を、それぞれの将来にも活かす。

 勉強会の終盤には、「もずやん」本人も登場。特技である「四もず熟語」を披露し、「学門来福(学ぶ門には福来る)」「侃々学々(あれこれ議論を交わすのは勉強になる)」と、石川さん、岡田さん、西村さんや大塚先生との交流を喜びました。
 3人は「今回、大阪府の方々との勉強会についてお話を伺ったときは、ただただありがたく、大きな喜びを感じました。大塚ゼミで学んだマーケティングの専門知識、地道に収集した情報やデータ、それらをベースにした自分たちの考えが、実社会で認められた。その事実は私たちにとって、今後も学び続けたい、自分をもっと高めていきたいというモチベーションになっています」と晴れやかな笑顔で語りました。仲間とともに研究に全力を注ぎ、その先でかけがえのない出会いや経験を手にした彼女たちは、めざす未来に向かって力強く走り続けていくことでしょう。