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2016年03月14日

文学部 教育学科 第7回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第7回 浅田ゼミ演奏会

平成28年1月27日(水) 名古屋市名東文化小劇場

ゼミ活動の集大成で、浅田ゼミの学生たちは心を通わせ、音をつむぎ、美しいハーモニーを響かせました。

 1月27日(水)、名古屋市にある名東文化小劇場で、教育学科 浅田ゼミの3、4年生が演奏会を開きました。浅田ゼミは音楽教育を専門とするゼミで、ゼミ生はピアノをはじめとする楽器演奏や声楽の技術を磨いています。学年末には毎年演奏会を開き、今年で7回目の開催となりました。会場には、教育現場で活躍する浅田ゼミのOBOGや学生の保護者など、多くの来場者が詰めかけ、学生たちの日頃の練習の成果に耳を傾けました。
 第一部は、合唱と合奏を届けました。まずは、ゼミ生全員で女声三部合唱曲をのびやかに歌い上げました。子どものころに聴いたことのあるメロディーの数々に来場者も笑顔を浮かべて鑑賞していました。その後、3年生によるハンドベルとギターの「小さな世界」の合奏に続き、アコーディオンや鍵盤ハーモニカなどの鍵盤楽器と、トランペットやサックス、トロンボーンなどの木管・金管楽器の掛け合いが美しい「フニクリ・フニクラ」を、ゼミ生全員で会場中に響かせました。

 第二部は、この演奏会のメインの演目、音楽劇「くるみ割り人形」を上演しました。演技とピアノ連弾の2種類の表現で構成された音楽劇で、学生たちはいきいきとセリフを紡ぎ、物語の場面に合わせた多彩な情景を、ピアノの調べで描き出しました。フィナーレは4年生6名によるピアノのリレー連弾。モーツアルトの名曲の有名なフレーズを途切れないように、ていねいに仲間へとつないでいきました。最後の音を6人全員で奏でると、会場からは大きな拍手が贈られ、社会に羽ばたく4年生の前途を祝しました。13人の学生たちが鳴らした一音一音は、心を豊かにする音楽の力が感じられるものでした。これからも浅田ゼミの後輩たちが変わらず、音楽の素晴らしさを追求していくことでしょう。

文学部 教育学科 4年 前薗 世奈さん

 今回の発表会のメインとなる「くるみ割り人形」では、全員が心を一つにして、心あたたまるクリスマスの日の冒険物語を観客の皆さまにお届けできたのではないかと感じています。同時に、来場者の先輩方や家族、お世話になった浅田先生に演奏を通じて伝えたかったのは、“感謝の気持ち”。3月で卒業を迎える私たち4年生にとって、最後の舞台となるこの演奏会で、その感謝の気持ちが伝わるようにと、一音一音、心を込めて演奏しました。音楽の力を借りて、私たちの思いが伝わっていればいいな、と思います。人と人の心をつなぐことができる「音楽の魅力」を、今度は子どもたちに伝えていきたい。それが、今の私の目標です。

文学部 教育学科 浅田まり子 教授

 いろいろな歌や楽器に触れてみたいという前向きな気持ちにあふれた学生たちが、自らの力を出しきり、協力して一つの演奏会を創り上げました。大変なこともたくさんあったと思いますが、学生たちは仲間と一緒に困難を乗り越え、音楽のすばらしさ、楽しさ、おもしろさに出会えたと思います。私は「音楽は正確に学ぶことによって楽しさがさらに広がる」という信念を持っていますので、演奏することに真摯に向き合う学生たちの姿を見ることができてとても充実した時間が過ごせました。その努力は今後きっと役に立つことでしょう。学生たちはこの演奏会を通じて身につけた力を大いに発揮し、"音楽は生きる力の源"であることを子どもたちに伝えてくれると期待しています。