追究

2016年03月31日

ビジネス学部 インナーゼミナール大会

ビジネス学部 インナーゼミナール大会

平成28年3月4日(金) 星が丘キャンパス 4号館

専門性の違いを越えて討論し、
新たな視点やものの考え方に気づきました。

 ビジネス学部 インナーゼミナール大会は、専門分野の異なるゼミがそれぞれの専門知識を活かして2つの企業を分析・比較し、複数のゼミが集まって討論する大会です。3月4日(金)に開催されたインナーゼミナール大会には、技術・生産管理を専門とする浅井ゼミ、マーケティングや広告を専門とする新井ゼミ、流通やマーケティングを専門とする大塚ゼミ、マーケティングを専門とする傅ゼミ、コーポレートファイナンスを専門とする三矢ゼミ、財務会計や国際会計を専門とする森ゼミの合計6つのゼミが参加。各ゼミの2年生が熱い議論を交わしました。
 17のチームが6つの分科会に分かれて、大会がスタート。午前中は3年生が務めた議長団の司会・進行のもと、各チームが2つの企業を分析した結果を発表しました。ファイナンスの視点から財務諸表を読み解いて企業を捉えようとしたグループや経営戦略の差を比較することで将来性を検討したグループなど、アプローチはさまざま。専門性の違いを越えて、発表の内容を正しく理解し、知見を深めようとする学生たちにより、白熱した討論が繰り広げられました。
 午後は共有した情報や知識をもとに、各分科会が定めた論点について、データや分析結果を提示しながら説得力のある意見をぶつけあいました。学生たちは疑問が浮かぶと、分科会全体の理解を深めるような、的確な質問を投げかけ、活発にディスカッション。議長団が折を見て全体の意見をまとめつつ、最後は参加者全員が納得できる結論を導き出しました。
 ゼミの枠を超えてひとつの課題に取り組んだことで、それぞれの専門性を発揮し、お互いの得手不得手を補い合う経験を得ることができた学生たち。このインナーゼミナール大会は、社会で活躍するときに欠かせない「違いを認め合い、理解しあうことの尊さ」を知る、素晴らしいきっかけになりました。違いを知ったことで、向学心も刺激され、その思いはきっとこれからの学業に還元されることでしょう。

《第1分科会》浅井ゼミ、傅ゼミ、三矢ゼミ

比較企業:「ミズノ」「アシックス」

少子高齢化に対応できる企業はどちらか? 2020年開催の東京オリンピックを有効的に活用できる企業はどちらか? 社会的な問題を取り上げ、「アシックス」が優勢とする結論を導きました。

《第2分科会》浅井ゼミ、傅ゼミ、森ゼミ

比較企業:「電通」「博報堂」

「安全性の高い企業はどちらか」、「インターネット広告の影響」の2つが議題。広告を受け取る「生活者」の視点を忘れずに議論を重ね、海外への展開も考察するなど、充実の討論となりました。

《第3分科会》大塚ゼミ、傅ゼミ、三矢ゼミ

比較企業:「武田薬品工業」「アステラス製薬」

新薬開発とジェネリック薬品の開発。それぞれ特徴的な戦略をとる、2つの製薬会社を財務諸表や経営戦略の観点から比較しました。さらに、新興国へ進出するために必要な戦略を考察しました。

《第4分科会》浅井ゼミ、新井ゼミ、森ゼミ

比較企業:「わらべや日洋」「鴻海精密工業」

第一論点では、強みと弱みについて討論し、「わらべや日洋」はセブン-イレブンの業績に左右されることから、鴻海精密工業のほうが優勢と結論づけました。第二論点では成長戦略について討論しました。

《第5分科会》新井ゼミ、森ゼミ

比較企業:「アルペン」「ヒマラヤ」

討論を通じ、具体的な成長戦略を考えました。アルペンは安全性があるとわかったので、海外進出の推進、ヒマラヤは西日本に強固な地盤があるので、東日本への進出が期待されると提案しました。

《第6分科会》浅井ゼミ、新井ゼミ、三矢ゼミ

比較企業:「近鉄グループホールディングス」「名鉄グループ・名古屋鉄道と連結子会社」

最初は「近鉄のほうが優位性が高い」という思考からはじまった、議論。しかし、「それぞれ別々のビジョンを掲げている」と新たな視点が加わり、どちらの企業も将来性があると結論づけました。