追究

2016年03月31日

ビジネス学部 大塚ゼミ×NTTタウンページ 産学連携プロジェクト

ビジネス学部 大塚ゼミ×NTTタウンページ 産学連携プロジェクト

キックオフ・ミーティング:平成27年12月18日(金) 星が丘キャンパス
最終報告会:平成28年2月26日(金) 星が丘キャンパス

キックオフ・ミーティング
めざしたのは「幅広い層に訴求するタウンページ」。
学生の視点で新しい価値を見つけ発信していきます。

 12月18日(金)、「ビジネス学部大塚ゼミ 産学連携プロジェクト キックオフ・ミーティング」が開催されました。今回のプロジェクトは、タウンページのコンテンツ開発および商品改善に向け、学生の視点や感性を活かし、地域と暮らしの情報誌としての価値向上を図るのが目的。会場にはビジネス学部大塚ゼミの2年生および入ゼミ予定の1年生計17名、協力企業であるNTTタウンページ株式会社中部営業本部からは、販売・編集の第一線で活躍される営業企画部および営業部9名の方々が参加。「岐阜県版タウンページコンテンツ制作」「三重県版タウンページコンテンツ制作」「広告販売のための提案書制作」の3チームに分かれ、約2ヶ月半にわたるプロジェクトに取り組みました。
 新1年生も加わった今回のキックオフ・ミーティングは、少し緊張しながらの名刺交換からスタート。タウンページ社員の自己紹介に続いて学生一人ひとりが自己紹介し、自分の長所やプロジェクトへの思い、チームの中で果たしたい役割などをアピールしました。その後、NTTタウンページのご担当者様が、会社の歴史や事業概要、今後の課題などを説明。そして「ネット社会の中にあって、タウンページの良さを見つけ多くの人に発信してもらいたい」「新しいタウンページを若年層に見てもらうため皆さんの力を借りたい」「一緒に課題解決に挑戦していきましょう」と、応援メッセージをいただきました。
 担当教員の大塚英輝先生は、「早い時期から企業と一緒に仕事をし、ひとつのことを成し遂げる経験は大切」と学生を鼓舞。徹底的に足を使った調査で「ここまでやるのか」というところまで踏み込むのが同ゼミの持ち味だけに、「求められる結果を出せるよう頑張ろう」という先生の呼びかけに、一同思いをひとつにしていました。

最終報告会
見て歩いて調べて議論して...五感と足をフル稼働した成果は、
新タウンページのコンテンツに結実することとなりました。

 全5回の授業で、学生たちは地域と暮らしの情報誌として、タウンページがより幅広い層に支持されるよう、魅力的なコンテンツ作成や販売戦略の提案に取り組んできました。さらに、企業側の意見やアドバイスを元にアイデアを立案し、プレゼンテーションをおこない、グループディスカッションを重ね、プレゼン資料を作成するなど奮闘。並行して緻密な現地調査も実施しました。
 そして2月26日(金)、活動の成果を発表する最終報告会が開催されました。初めて企業人と一緒に仕事をする緊張感の中、工夫や苦労を重ねた点、読者や広告主に訴求したいポイントなどを、各グループが個性豊かにプレゼンテーション。要点をまとめ、企業の方々にわかりやすくていねいに自分たちの提案について説明をやり遂げました。
 約2ヶ月半、歩みを共にしてきたNTTタウンページの方々からは、「日頃、電話帳に触れる機会もなかった若い世代の皆さんが、真剣に取り組み成長する。その姿を見ることで社員も成長することができました」と温かいコメントをいただきました。今回の成果は、さっそく12月発行の新タウンページのコンテンツに取り入れられるという、前向きなお言葉もいただきました。
 担当の大塚先生も、短い期間で成果を出したことを賞賛。また社会人として必要な素養である迅速な事務処理力、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)、メンバー同士の思いやりの大切さなども指摘され、みんな真剣な面持ちで聴き入っていました。ビジネス世界への入口として確かな手応えを感じた経験は、将来に活かされることでしょう。

各グループの最終報告
岐阜県版タウンページコンテンツ制作

 「岐阜のいいところ再発見」をコンセプトに、モダンとレトロが融合する各務原の魅力を紹介しました。道路や線路を手描きにして温かみを打ち出したり、視覚的に魅力が伝わるよう多くの写真を使用。実地調査では地元でもあまり知られていない穴場も発掘。全世代に幅広くアピールするため、世代別オススメ度を星印で表現するなどの工夫も見られました。実際に記事を作り上げることの難しさを知り、作業を通して学んだことを次のステップへ活かしたいという思いも強調。岐阜県版タウンページ班のファシリテーターとして参加したNTTタウンページの方々からは「デザインや情報内容が非常に見やすい。短い期間にメールを何度もやりとりし、打ち合わせや作業を重ねた甲斐あって読者目線で仕上がっています」と嬉しいコメントいただきました。

三重県版タウンページコンテンツ制作

 「みえ県民力アップ!地域に暮らす人・働く人を応援します」をコンセプトに、商店街から見る桑名の姿を焦点にしました。電話帳の固いイメージを払拭するため、柔らかな手描きマップで親しみやすさを表現。30〜40代の子育て世代と65歳以上の高齢者をメインターゲットに、年齢別人口推移などのデータも駆使して説得力のあるプレゼンを展開しました。実際に自分たちが歩いて発見した面白スポットを伝えるため、お散歩コースのように徒歩や自転車ルートを表示したのも画期的。三重県版タウンページ班を受け持ったNTTタウンページの方々からは「現地に何度も足を運び地元の人々とふれあいながら、地域の魅力を伝えていこうという気持ちが内容に表れていますね」と高く評価され、見事最優秀賞も受賞しました。

広告販売のための提案書制作

 タウンページに掲載される職業の中から、選別した業種に適合した営業提案書の制作に取り組みました。三重・岐阜エリアでは、15歳未満の年少人口が全国平均より多いこと。さらに岐阜県版タウンページの読者アンケートでは、20〜40代の子育て世代からの返信が多いことに着目。対象を小児科医に絞り、タウンページの信頼性、多媒体との比較、幅広いシーンでの活用法、広告案などを打ち出し、新規・既存顧客の双方にアプローチできる提案書をまとめ上げました。営業役・院長役に分かれてのロールプレイングもわかりやすかったと好評。「難しい課題をよくまとめてきました。具体的なデータを示していて現実味があります」と、この班を担当したNTTタウンページの方々も健闘を称えてくださいました。