追究

2016年03月29日

交流文化学部×ビジネス学部 星が丘モデルプロジェクト I  2015~2016 4日間集中講義

交流文化学部×ビジネス学部 星が丘モデルプロジェクト I  2015~2016 4日間集中講義

平成28年2月22日(月)~25日(木)
目標設定:平成28年2月25日(木) 星が丘キャンパス41C教室

2学部の学生が力を合わせ、プロジェクトの目標を設定。
協力企業・組織の課題解決に向けて一歩を踏み出しました。

 「星が丘モデルプロジェクト」は、星が丘キャンパスで学ぶ交流文化学部とビジネス学部の学生が、地域・社会と協働するアクティブラーニングのプロジェクトです。学部の垣根をこえてチームを組み、協力企業・組織から出された課題について、約9か月間かけて調査・分析し、解決案やプランの提案をおこないます。2015年度は、株式会社高瀬金型、東海労働金庫、東山遊園株式会社のご協力のもと、両学部の2年生30人がプロジェクトを進めています。
 春休み期間には、4日間の集中講義「星が丘モデルプロジェクト I 」を開講。初日となる2月22日、学生たちは「チームワークビルディング」と「社会人としてのマナー講座」に参加しました。「チームワークビルディング」では、グループとなってまだ日の浅いメンバー同士の団結力を強める内容となりました。今後の共同作業をスムーズにおこなうために、グループ全員の合意によって意思決定をする「コンセンサスゲーム」と呼ばれるゲームに取り組みました。「社会人としてのマナー講座」では、スーツの着方、あいさつ、名刺交換、電話のかけかたなど、社会人として基本となるビジネスマナーを、講師からしっかりと指導を受け、目前にせまった企業・組織訪問に備えました。
 続く2日目は、企業・組織の事前調査と訪問時の質問内容を考えるグループ討議。学生たちは、与えられた課題と真摯に向き合い、活発に意見を交わしました。さらに3日目は、グループごとに協力企業・組織を訪問し、社内や工場を見学しました。学生たちは社員の方々へのヒアリングをおこない、課題の問題点や追加調査の詳しい内容を明確にしていきました。

企業・組織訪問から顕在化した課題の方向性や、今後のビジョンについて話し合いました。

 集中講義4日目となる2月25日は、企業・組織訪問の振り返りをおこないました。両学部の担当教員や、チューター役を務めるNPO法人アスクネットの方々が、課題への取り組み方や、目標設定についてアドバイスを送りました。その意見を参考に、学生たちは訪問で感じた素直な感想、疑問、課題の方向性を話し合い、今後の調査・分析方法の計画を立てました。その後、担当企業・組織の特徴の報告を交えながら、各グループが設定した課題と目標について発表しました。学生たちは、職場環境や企業理念を直接肌で感じたことで、プロジェクトに対する責任感や探究心が強まり、10月におこなわれる最終報告会に向けて各グループとも団結力を深めていました。

各グループの課題と目標

株式会社 高瀬金型
〈事業内容:プラスチック部品用金型設計・製造、精密機械部品加工など〉
A班「金型業界に女性を進出させるためにはどうしたらいいのか」

女性が金型製造に興味をもち、働きたくなるようなアピール方法を探したいとA班。「そのためにも金型技術について深く理解し、金型の魅力を知りたい」と意欲をみせました。また、工場見学で気になった職場環境の改善や、設備投資の是非についても提案していきたいと発表しました。

B班「商社を介した取引のメリットデメリットを検討し、商社を介さずに直取引を増やすにはどうしたらよいか」

多くの商社と取引がある高瀬金型。「まずは各商社の特徴を調査し、比較。商社と取引をする必要性を探りたい。さらに、メーカーから直取引をしてもらえるようなPR方法を考えるため、高瀬金型が出展する展示会に足を運び、実際に行っているPR方法からヒントを得たい」と報告しました。

東海労働金庫
〈事業内容:協同組合組織その他労働者団体が協同して組織・運営する労働者のための金融機関〉
A班「外部環境に着目した経営戦略」

東海エリアに拠点を置く東海労働金庫(通称:東海ろうきん)。「今後、超高齢社会となり、現在の利用者年齢層が大きく変わってしまう外部環境に対応するために、新たなサービスやシステムの提案をおこないたい」。リタイアした世代や、若者、女性など幅広いターゲットの開拓を見据えることも明言しました。

B班「内部環境に着目したアプローチ」

B班は、今後厳しくなる外部環境に立ち向かうために、東海ろうきんで働く職員のモチベーションを高める職場づくりが必須になると予想しました。また、「銀行や信用金庫とは異なる事業理念を大切にしながら、地域に根差した金融機関としての働きを強めていく方法を模索したい」と課題を挙げました。

東山遊園株式会社
〈事業内容:不動産賃貸・駐車場運営・管理、山林経営、貸ボート事業、デベロッパー事業など〉
A班「星が丘ブランディング戦略」

“地域の快適エッセンス”をコンセプトに星が丘のまちで星が丘テラスやボウリング場などを展開する東山遊園。地域の人々や、買い物客などにアンケートを取り、まず現状持たれているイメージを把握。どのようなブランド戦略をおこなうかは、アンケートから読み取り、ターゲット層を明確にしていく計画を発表しました。

B班「まちのデザイン」

担当者から学生らしい新しいまちづくりのアイデアに期待していると言われたB班。「星が丘のまちのデザインを長期的なビジョンで考え、魅力あるまちづくりを目指します。事業計画に関しては、どれくらいの収益が見込めそうか具体的な根拠を示して提案したい」と報告しました。