追究

2016年06月07日

平成28年度 第1回 人間情報学部講演会 絆で結ばれる社会へ ~人口最少県の挑戦~

平成28年度 第1回 人間情報学部講演会絆で結ばれる社会へ~人口最少県の挑戦~

平成28年5月20日(金) 長久手キャンパス 741教室

マイナスをプラスに捉えて行動することの大切さを、鳥取県知事の講演会を通じて学びました。

 5月20日(金)、長久手キャンパス741教室で、人間情報学部が「平成28年度第1回講演会」を開催しました。お招きしたのは鳥取県知事の平井伸治氏。「絆で結ばれる社会へ~人口最少県の挑戦~」という演題で、鳥取県の地域活性化をめざした取り組みを紹介しながら、「人口最少県」という一見マイナスに思える特徴をプラスに変えるためのアウトプットの方法や考え方を学生たちに伝えました。

 その工夫のひとつとして平井知事が着目したのが「メディアの力」。たとえば、「スタバはないけど、スナバはある」とキャッチーなフレーズをテレビで発言してみたり、ピンクのカレーやピンク一色の駅をつくったり、メディアに取り上げられやすいプロモーションを次々と実現させていることを紹介しました。平井知事の行動力は広報活動だけにはとどまりません。“情報公開全国No.1”をめざした「鳥取県民参画基本条例」の制定や国に先駆けて実現した「危険ドラッグの全面禁止」、手話を言語と認めた全国初の「鳥取県手話言語条例」の制定など、「やるべきだ」と実感できたものに対しては迷わず実行に移していることを、具体例を挙げながら伝えました。

 「人口最少県であることは決してマイナスだとは考えていません。コンパクトな県だからこそ、人と人との結びつきを強く持つことができ、スピード感を持ってさまざまな条例を制定することもできます。人と人とを結ぶための情報のあり方や人の心の変化を学ぶ人間情報学部の皆さんも、壁にぶち当たっても“ハンデ”とは思わずに、情熱を持って前進し続けてください」と平井知事は熱いメッセージを贈りました。鳥取県をユニークなアイデアと抜群の行動力で前進させ続ける平井知事の言葉の端々から、学生たちは人と人とが結びつくことで生まれる絆の可能性を感じたことでしょう。講演会を通じて平井知事から受け取った「情熱」は、人と情報について究める学部の学びや、多くの出会いが生まれる学生生活をより有意義にするための「鍵」となるはずです。