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2016年07月28日

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

平成28年6月4日(土) 星が丘キャンパス 53A教室

韓国・朝鮮語で自身の思いや考えをどのように伝えるか。
26名の学生が作文コンテストに挑戦しました。

 愛知淑徳大学では、全学共通教育のひとつとして、世界各地の"ことば"の力を身につける「言語活用科目」を充実させています。中でも韓国・朝鮮語教育は、スタートして今年で11年目を迎え、毎年多くの学生が積極的に授業を受け、隣国の言語と文化を学んでいます。その学修成果を披露し、さらに力を高め合う場として、6月4日(土)に「愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト」を開催。新たな専攻プログラム「コリアン・エクスパート」を設置した交流文化学部をはじめ、文学部、心理学部、メディアプロデュース学部(現・創造表現学部)などの幅広い学部から、韓国文化や韓国・朝鮮語に関心をもつ26名の学生がエントリーしました。

 今回のコンテストは、当日、80分という制限時間内に、約1,600字の作文を韓国・朝鮮語でまとめるという内容でした。事前に出された課題テーマは「①韓国語を勉強するようになったきっかけ。または韓国語学習を通して得た新たな発見」「②韓国や日韓関係の認識において事実と異なる情報による先入観にとらわれ、誤った価値判断を下した経験。それをどう克服したか」の二つ。参加学生たちは、どちらかを選択し、5月ごろからコンテストに向けた準備を進めました。構成や表現方法を考えたり、単語や文法を再確認したり...。磨きをかけた韓国・朝鮮語の文章力を発揮し、本番の作文時間に自らの思いや考えを書き上げました。

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

 審査を待つ間には、すごろくに似た韓国の伝統ゲーム「ユッノリ」にチャレンジした学生たち。チームメンバーにネイティブ・スピーカーの教員たちを交え、韓国・朝鮮語で会話をしながらわきあいあいとゲームを楽しみました。

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

 結果発表・表彰式では、審査委員長である名古屋韓国語学校のイ・ヒョシム校長が「これからも韓国語の学修に励み、日韓の懸け橋となってほしい」と激励。学生たちを江戸時代に日朝外交で活躍した雨森芳洲という人物になぞらえ、総評の言葉を送りました。そして、栄えある最優秀賞に輝いたのは、メディアプロデュース学部4年の神谷舞子さん。優秀賞や審査員賞に選ばれた学生たちとともに賞状と副賞を受け取ると、会場は大きな拍手に包まれました。

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

 閉会のあいさつとしてマイクをにぎった交流文化学部のチョ・スルソップ先生は「"好き"という気持ちは、多くの物事で新たな価値を見出すために重要です。韓国や韓国語が大好きだという思いが、みなさんの文章からひしひしと伝わり、本当に感動しました」と熱く語りました。

 大盛況のうちに閉幕した、記念すべき第1回の韓国語作文コンテスト。学生たちの向学心をより刺激する愛知淑徳大学の恒例行事として根づき、今後も大きく発展していくことでしょう。

受賞者は以下の学生たち
■最優秀賞
神谷 舞子さん(メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 4年)
■優秀賞
水飼 ゆかりさん(心理学部 4年)
山脇 りかさん(交流文化学部 4年)
■審査員賞
山本 あすかさん(交流文化学部 2年)
吉田 さきさん(交流文化学部 4年)

愛知淑徳大学 第1回 韓国語作文コンテスト

最優秀賞・神谷舞子さんインタビュー

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 メディア表現コース
4年 神谷 舞子さん

 韓国・朝鮮語に興味をもったきっかけは、韓流ドラマ。大学に入学してから勉強を始め、言語活用科目「韓国・朝鮮語会話」を履修して語学力を身につけていきました。3年次には、交換留学制度を利用して韓国の大邱カトリック大学校へ1年間留学。そのときに感じた「もっと韓国語を学びたい、韓国語での会話を楽しみたい」という強い思いや、現地で学んだこと、発見したことを、今回の作文に書き尽くしました。

 最優秀賞をいただき、嬉しさとともに、再び韓国へ行きたいという思いが強くなっています。このまま日本で就職するか、韓国の大学院に進学してメディアに関する研究を深めるか、今後どのような道に進んだとしても、韓国・朝鮮語の修得に全力を注いだ経験を活かしていきます。

神谷 舞子さん

交流文化学部 交流文化学科 チョ・スルソップ 先生からメッセージ

 愛知淑徳大学で韓国・朝鮮語を学んでいる学生に、自分たちの実力を試すことのできる機会を提供したいと考え、この韓国語作文コンテストを開催しました。審査項目は、語彙、文法の正しさ、表現の滑らかさ、トピックスのおもしろさなどです。一人ひとりの作文を読んで驚いたのは、韓国・朝鮮語の勉強を大学に入ってから始めたという4年生たちのスキルの高さ。わずか大学4年間で確かな語学力が身につくことを証明してくれました。今回の作文コンテストをきっかけに、韓国・朝鮮の言語や文化をさらに意欲的に学んでほしいと、学生たちに期待しています。

チョ・スルソップ 先生