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2016年09月14日

観光文化1(観光文化論)特別講義 「島唄でめぐる八重山の旅」

観光文化1(観光文化論)特別講義 「島唄でめぐる八重山の旅」

平成28年7月20日(水) 星が丘キャンパス 42A教室

観光文化をテーマに八重山民謡を通じて、
沖縄の伝統文化への理解を深めました。

 7月20日(水)、交流文化学部の授業「観光文化1(観光文化論)」の特別講義として、沖縄県八重山民謡の演奏会が開かれました。お招きしたのは「沖縄県無形文化財保持者」東筋秀盛師範、「東筋秀盛 みずえ民謡研究所」東筋みずえ教師、「平成28年度八重山古典民謡コンクール優秀賞受賞者」永田尚氏の3名。「島唄でめぐる八重山の旅」と題し、三線の軽快なリズムに合わせて、八重山諸島の伝統的な民謡を次々と披露しました。

観光文化1(観光文化論)特別講義 「島唄でめぐる八重山の旅」

観光文化1(観光文化論)特別講義 「島唄でめぐる八重山の旅」

 八重山諸島とは沖縄県南西部にあり、石垣島や西表島などを中心とした日本最南端の島々のこと。「八重山は唄の宝庫」と評されるほどたくさんの民謡があり、島ごとに異なる特徴を持っているところが魅力です。島人によって歌い継がれてきた八重山民謡は、沖縄の文化や生活を知る重要な手がかり。東筋秀盛師範は、歌詞の意味や島の特徴、島の暮らしぶりなどを歌の合間に解説しながら、石垣島の「鷲ぬ鳥(ばすぃぬとぅるぃ)」、竹富島の「安里屋ゆんた(あさとやゆんた)」、黒島の「ついんだら節」など古典民謡全11曲を、歌い上げました。

観光文化1(観光文化論)特別講義 「島唄でめぐる八重山の旅」

観光文化1(観光文化論)特別講義 「島唄でめぐる八重山の旅」

 教室内のプロジェクターには担当の谷沢 明先生が撮影した島の写真が映しだされ、民謡の独特の調べと相まって、島旅の雰囲気を存分に味わうことができました。演奏会の最後には「みなさんは今日はじめて八重山諸島に伝わる民謡を聞いたことと思います。ぜひこれをきっかけに、沖縄の島々に興味を持って、実際に訪れてください。現地で八重山民謡を聞くと、また違った感覚を得られるのではないでしょうか」と、東筋秀盛師範がメッセージ。学生たちが授業の最後に記入したコメントシートには「島によって歌の雰囲気が違うところに興味を持ちました。沖縄にぜひ行って、あらためて演奏を聞いてみたいと思います」、「三線というたったひとつの楽器で、多彩な音色を出すことができ、さまざまな雰囲気を演出できることに驚きました。歌もマイク無しで、こんなに響き渡り、圧巻でした」、「東筋さんの方言がとても新鮮でした。同じ日本なのにとても不思議に思い、同じ日本でも土地々々によって文化の違いをあらためて感じることができました」と、さまざまな意見が寄せられました。師範の言葉の通り、五感で味わい、「より良い観光文化とは何か」を追求する授業において、今日の演奏会は八重山諸島に思いを馳せる素晴らしい機会になったことでしょう。