追究

2016年09月29日

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

プレゼンテーション:平成28年5月18日(水) 星が丘キャンパス 35F
一宮七夕まつり:平成28年7月30日(土)31日(日) i-ビル3階 シビックテラス

「織物」と「モーニング」。
一宮に根づく2つの文化を大塚ゼミのメンバーがマーケティング力を活かし発信しました。

 マーケティングを専門とするビジネス学部の大塚ゼミは、他大学と競い合うディベート大会をはじめ、学外に飛び出してさまざまな活動をおこなっています。その中のひとつが、今年からはじまった「一宮七夕まつり」とのコラボレーション。大塚ゼミの2年生を中心としたメンバーが、7月28日(木)~31日(日)に開催された「第61回おりもの感謝祭 一宮七夕まつり」のひとブースを任されることになり、成功に向けた企画立案やプレゼンテーション、当日のイベント運営などに取り組みました。ここではその様子をダイジェストでお伝えします。

プレゼンテーション

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

 5月18日(水)、愛知淑徳大学の星が丘キャンパスに、一宮市役所の職員の方々をお招きし、2班に分かれたメンバーが、それぞれ自らのブースの企画についてプレゼンテーションをおこないました。
 最初に提案したグループは、「一宮七夕まつりは、もともと繊維業の発展に感謝するお祭りとして始まったにもかかわらず、現在は繊維業の魅力に触れるブースが少ない」ことを指摘。独自でおこなったアンケート結果から、「来場者は祭りの由来を知りたいと思っていること」と「一宮の繊維業や織物に関する文化に関心を抱いている」ことを導き出し、ミニチュア織り機をつかった「織物体験」の企画を提案しました。実際に一宮市博物館を訪れたり、尾張もめん伝承会というボランティア団体に接触したり、行動することで提案に説得性をもたせたプレゼンテーションに一宮市役所の職員の方々も納得の表情。対象人数や予算、見込んでいる来場者数など、具体的な質問を重ね、お互いに意見を交わし合いました。

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

 後半のグループは、「一宮モーニング」に着目。「一宮モーニンググランプリ」と題した無料の試食会をおこないアンケートを実施、人気のメニューを調査できるイベントを提案しました。プレゼンテーションでは、衛生面や費用面まで言及し、実現可能性の高さも訴えました。アンケートの結果を分析することで、一宮モーニングの発展に貢献できればと考えられたこの企画に対し、一宮市役所の職員の方々は、「お客さんは"無料"には、本当に弱い。企画がすぐに終了してしまうことも見越して、当日のイベントを考えると良いのでは」とアドバイス。一方で、ビジネス学部生ならではの専門的なデータ分析に期待を寄せました。プレゼンテーションを終え、たくさんのヒントをいただいた大塚ゼミの学生たち。一宮市役所の職員の方々の意見やアドバイスを参考に、より良いブースが運営できるよう、本番に向けてさらに熟考を重ねていきました。

一宮七夕まつり

 4日間くり広げられた一宮七夕まつりのうち7月30日(土)31日(日)の2日間、5月のプレゼンテーションで提案した2つの企画をベースに、「大塚ゼミpresents七夕まつりで海外気分!? 昔の一宮にタイムスリップ!!」と名付けたイベントの運営をおこないました。

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

 「親子でわくわく機織り体験」のブースでは、ミニチュア機織り機を用いたコースターづくり体験を展開。さらに、尾張もめん伝承会の皆さんにご協力いただき、機織り機や糸紡ぎ機などの展示や体験もおこないました。2年生の村下綜一朗さんは「来場者の皆さんに、一宮と繊維業の関わりを再発見してもらいたくて、このブースを考えました。ただ、"織物"や"繊維業"というキーワードと"七夕"をかけあわせて企画を考えることが難しかったです。でも、メンバーと意見交換を重ねていく中で、ブースの来場者全員で織姫を着飾るイベントと簡易織り機で昔ながらの機織りを体験するイベントを思いつきました。尾張もめん伝承会の皆さんのサポートを受けながら、たくさんの方々に僕らが考えたイベントを体験していただくことがができ、達成感で胸がいっぱいです」と語りました。

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

 もうひとつの企画は一宮モーニンググランプリ。2年生の串田のどかさんは「世界の料理に着目して、ハワイ・タイ・ヨーロッパそれぞれの地域を代表する料理をつくり、アンケートを実施し、消費者がどんなモーニングを求めているのか、モーニングの普及を妨げている要因は何かを分析しました。アンケート分析を提案したのは、ビジネス学部ならではの価値を提供したかったからです。さらに、両日あわせて350食のお弁当をつくるため、大塚ゼミのみんなで、朝早くから調理に取り組みました。こうやってコツコツと物事を実行する"どろくささ"が大塚ゼミらしさだと思います。そんな個性を生かして、自分たちらしいイベントになったと思います」と堂々と語りました。

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

大塚ゼミ 一宮七夕まつり

 また、2日目の試食会後には豪華景品が当たる「○×クイズ」を開催。一宮の良さを再認識して欲しいという思いから、一宮と繊維業についての問題や一宮モーニングに関する問題が次々と出題されました。クイズに参加したみなさんは、楽しそうに答えを考え、ゲームに取り組んでいました。
 真夏の太陽が照りつける暑い2日間となりましたが、大塚ゼミのメンバーは最後まで笑顔を絶やさず、全員で協力し合いながら来場者の方々をおもてなし。企画立案、プレゼンテーション、運営まで、地域の方々の協力を得ながらも、主に自分たちの力で進めていきました。今回の経験から学生たちは自分たちの強みやビジネス学部で得た知識を最大限生かしながら社会と関わり、物事を実行していく力を育んでいったことでしょう。

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