追究

2016年11月07日

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

平成28年8月25日(木) 星が丘キャンパス15C教室

1年間続く産学連携プロジェクト、終盤戦へ。
自らの企画を企業の皆様にプレゼンテーションしました。

 星が丘キャンパスを拠点とするビジネス学部と交流文化学部が協働しておこなう、本学の特長的な学びがあります。それが「星が丘モデルプロジェクト」。6人前後のチームに分かれて地元企業様からいただいた課題に取り組み、問題解決につながる提案をおこなう、産学連携プロジェクトです。2012年からスタートしたこのプロジェクトは、現在、4期生が活動中。2015年の秋から活動を開始し、2016年の10月におこなわれる最終発表会に向けて、調査やヒアリング、企画の立案、プレゼンテーションの準備などを進めています。その最終発表会を前に、8月25日(木)、課題をいただいた企業様に向けて、自らの企画をプレゼンテーションする、中間発表会が開催されました。今回は各グループの提案をダイジェストでレポートします。

東山遊園 A班
課題:星が丘ブランディング戦略

 東山遊園のA班とB班は協力して星が丘に関するブランドイメージについて街頭インタビューを実施。200人の利用者の声から「食事や食料の購入などを目的に星が丘に訪れていること」「休憩場所が少ないと感じていること」を導き出し、このニーズに応えうる新たなブランディングを提案しました。そのひとつが「星カフェ」。学生がボランティアでカフェのスタッフをつとめ、企業や地域の方が利用できるフリースペースで、イベントやパブリックビューイングなどをおこないます。企業の皆様からは、具体的にどのような仕組みで学生がカフェのスタッフとして働くのか、どのようなイベントを開催するのか、実現可能性を高めて欲しいというアドバイスをいただきました。

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

東山遊園 B班
課題:まちのデザイン

 「星が丘のタウンデザインビジョンを策定する」という課題に取り組んでいる東山遊園B班は、星が丘を「ちょっと上質な"食"の街」にすることをテーマにアイディアを発表。星が丘テラスの一部にレストランやカフェを集めたグルメゾーンをつくること。「THE KITCHEN」内でレシピ動画やPOP広告を展開すること。新たに「星が丘グルメフェス」と称したディナーフェスをおこなうこと。この3つの企画を提案しました。一つひとつの企画の完成度の高さに企業の皆様から驚きの声が集まった一方で、各アイディアの連動性が欲しいという声も。より良い企画にするためのヒントを得た学生たちは、残された2ヶ月間でさらにアイディアを練り込んでいくことでしょう。

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

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高瀬金型 A班
課題:金型業界への女性進出の促進

 A班は今回の課題の製造業の中でも金型業界の女性が働く職場として女性学生に認知するために、アンケートをターゲットとなる女性学生、他社の製造業現場で働いている女性、現在働いている女性従業員に実施しました。また、1日体験で金型の磨き作業や金型ができるまでの工程の分析を実施しました。その中で、女性が現状のまま作業ができる工程、設備を一部追加して作業が可能な工程、困難であろう工程と細分化しました。求人募集でアンケートを基に女性学生へのプレゼンの提案、細分化した工程での女性の取り組み、さらに自分達ならどんな企業で働きたいかという視点でまとめ提案しました。貴重な女子学生や女性社員の声に「とても参考になった」と企業のご担当者様。さらに自分たちならどんな企業で働きたいかという視点で、それぞれの提案を具体的に掘り下げてみてはどうか、とアドバイスを送りました。

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

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高瀬金型 B班
課題:商社を介した取引を検討し、直接取引を増やす方法

 業界形態に切り込む提案を目指したB班は、高瀬金型の現状の取引先形態を知ることと一般的な商社の役割から調べました。課題である直接取引を増やすことのメリットや現状の商社のメリットなどから、現在どのような商社と取引をしているのか、どんなきっかけで取引が始まったのかという点から営業担当に直接ヒアリングを実施しました。そこから商社経由を直接取引へ移行は難しく、直接取引先を増やすことの提案を検討しました。具体的な方法としては、直接取引が生まれる展示会の質の向上、高瀬金型の強みを活かした取引を押し進めていくことが挙げられました。企画立案の経緯が見えるプレゼンテーションに、企業の皆様も納得の表情。さらに、他社の事例を参考にすると、視野が広がると具体的なアイディアを示してくださいました。

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

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東海労働金庫 A班
課題:外部環境に着目した経営戦略

 A班はまず215人の学生にアンケートをとり、東海労働金庫の認知度が低いという課題を提示。若者をターゲットにした「認知度向上」を目標に掲げ、2つのアプローチ方法を提案しました。1つめはゆるキャラを活用したプロモーション展開。もう1つはLINEを活用した広告展開です。それぞれ、さいたまりそな銀行や名古屋市、中国銀行の成功事例を紹介し、説得力のあるプレゼンテーションを披露しました。担当者様からは「2つの企画がなぜ東海労働金庫にマッチするのか、その根拠を明確に提示すると、より提案に深みが増すと思います」と新たな課題をいただきました。そのアドバイスを胸に学生たちは最終発表会に向けて、さらにより良い提案をめざしていくことでしょう。

星が丘モデルプロジェクト中間報告会

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東海労働金庫 B班
課題:内部環境に着目したアプローチ

 東海労働金庫が地域になくてはならない金融機関になるための提案を求められたB班は、「自治体」、「顧客」、「従業員」の3つのターゲットごとに企画を提案。自治体に対してはライフプランがわかる「人生ゲーム」のイベント、顧客に対してはお客様のお子様を対象にしたワークショップ、従業員に対しては女性の働きがいの向上をめざす「東海なでしこ」と称したグループの組織化を提案しました。担当者様はおもしろい着目点に驚きながら、さらにより良い内容にするために「従業員にとって働きやすい環境をいかに提供するか」という視点でプレゼンテーションの方法を考えてほしいと依頼。10月の最終発表会に大きな期待を寄せました。

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