追究

2016年11月24日

交流文化学部 講演会 英語で生きる 英語と生きる Living with the English Language

英語で生きる 英語と生きる

平成28年 7月8日(金) 星が丘キャンパス 12A教室

アメリカで英語教育のプロとして活躍するPaul Kei Matsuda氏の講演から、
英語学習のヒントや興味を追求する素晴らしさを学びました。

 7月8日(金)、星が丘キャンパスで交流文化学部主催の講演会を開催しました。お招きしたのは、アリゾナ州立大学教授、Paul Kei Matsuda氏。日本で育ったMatsuda氏が、アメリカで「英語教育のプロ」として活躍するまでの道のりを紹介しながら、英語の学習法や英語学習における心構えなどについて語ってくださいました。

 講演会は、Matsuda氏が高校2年生の時までさかのぼり、初めて「英語教育」と出会ったところからスタート。英語が苦手だったにもかかわらず、仲の良い友人が多く選択するという理由で「英字新聞」を作成するクラスに在籍。しかし授業についていけず、より良い勉強法を探ろうと書店に出向いた時に「完璧に英語をマスターするためには15歳までに英語学習を終えなければならない」という理論を見つけ、この定説を打ち破ってやろう! と決意したと言います。英字新聞を毎日読み、わからない単語は英英辞典を使い、ひたすら読み続けたといいますが、当時、英語を勉強しているという実感はあまりなかったそうです。「毎日英字新聞を読むことは、私にとって決して英語の勉強のためではありませんでした。あるのは"英字新聞に書かれている内容を知りたい!"という強い思いのみ。英語学習を続けるポイントの一つは、"英語の上達"をゴールにせず、その先に目標を設定することだと思います」と、学生たちに学習のモチベーション維持の秘訣を伝授しました。

英語で生きる 英語と生きる

英語で生きる 英語と生きる

 さらに、第二言語の指導者になろうと決心したウィスコンシン大学時代の話から、英語教育の中でもライティングに注目し、学会を設立した大学院時代の話へと続きます。最後に「みなさんの英語を使って実現したいことはそれぞれ異なると思います。一人ひとりがその目標を叶えるために、自分に適した学習方法を見つけて欲しいと願っています」とエールを送り、講演会を締めくくりました。その後、質疑応答がおこなわれ、「紙媒体で読むことと液晶画面で読むことの違い」や「ライティングのコツ」など、さまざまな質問が会場から集まりました。
 日本人として生まれ、好きなことを突き詰めた結果、自分自身の第二言語習得の経験を活かして活躍しているMatsuda氏の英語学習に対する熱い思いに触れ、学生たちは、講演会を通じて「自らの興味を追究することの素晴らしさ」や「経験は誰にも真似できない強みになること」など、「学び続けることの醍醐味、おもしろさ」に気づいたことでしょう。