追究

2017年01月11日

「常滑フィールド・トリップ」作品展示

「常滑フィールド・トリップ」作品展示

平成28年10月8日(土)~16日(日) 愛知県常滑市 常滑やきもの散歩道周辺

写真とCGを駆使したアート作品によって
常滑ならではの"カタチ"を再構築しました。

 メディアプロデュース学部 萩原ゼミ(※2016年度より、創造表現学部に名称変更)では、「メディアアート」「映像制作」に関するプロジェクトに取り組み、学修や研究、実践を通してアニメーション、3DCG、実写などの多彩な映像表現を学んでいます。学生たちは、作品をつくるだけではなく、他大学や研究機関とのアートプロジェクトにも積極的に参加しながら、展覧会や上映会など「発表の場」を自らプロデュースしています。

「常滑フィールド・トリップ」作品展示

「常滑フィールド・トリップ」作品展示

 10月8日(土)から16日(日)の9日間は、愛知県常滑市で開催されたアートイベント「常滑フィールド・トリップ」にて、「フェイスタイム」と題したインスタレーション作品を展示しました。作品制作にあたって着目したのは、市内のいたるところで見られる「土管の壁」。明治時代の土管と昭和初期の焼酎瓶がびっしりと埋め込まれた壁面は、常滑ならではのノスタルジックな雰囲気をつくり出しています。その壁を「常滑の風景を構成する型」として捉えた学生たちは、独特な形状を一枚の板で再構築しようと試みました。活用したのは、写真からCGを生成するというメディア表現の技法です。対象となる壁を約50か所から撮影し、その画像をデータ化して3Dプリンタで立体的に再現。カメラ越しだと平面に見えてしまう不思議な作品となり、訪れた人々は「常滑の風景」を新しい視点で捉えるアート体験に惹きこまれていました。

「常滑フィールド・トリップ」作品展示

「常滑フィールド・トリップ」作品展示

 新しいメディア表現にも果敢に挑みながら、仲間同士や先生とアイデアを出し合い、感性を磨き合っている、萩原ゼミ。オリジナリティーに富む作品・展示空間を創造する力は、映像や広告などメディアに関する現場はもちろん、社会のあらゆる分野で大いに役立つでしょう。