追究

2017年01月11日

愛知淑徳大学短歌会主催「現代短歌入門 ~三十一文字の確信犯~」島田修三学長講演会

愛知淑徳大学短歌会主催「現代短歌入門 ~三十一文字の確信犯~」島田修三学長講演会

平成28年10月10日(月) 長久手キャンパス ミニシアター

歌人として活躍する島田学長の講演会を、学生たちが企画・運営。
多くの人と"短歌の魅力"をわかち合い、創作活動への思いを高めました。

 2016年7月、長久手キャンパスに新たな同好会「愛知淑徳大学短歌会」が発足しました。立ち上げたのは、文学部国文学科、人間情報学部、創造表現学部、福祉貢献学部の学生たち14人。2015年の夏に岐阜県郡上市で開催された「短歌道場in古今伝授の里」大学短歌会の部で準優勝に輝くなど、同好会を組織する以前から積極的に活動し、"詠む力"を高めてきました。現在は定期的にミーティングをおこなうほか、歌会を毎月開催し、互いの作品を批評し合い切磋琢磨しています。さらなる向上をめざすとともに、短歌の魅力を多くの人に伝えようと、10月10日(月)には「現代短歌入門・島田修三学長講演会」を開催しました。島田修三学長は現代短歌の歌人としても活躍され、数多くの歌集を出版し、寺山修司短歌賞や若山牧水賞、中日短歌大賞、迢空賞などの栄えある賞を受賞されています。その島田学長の講演会とあって、会場には学生はもちろん一般の方々も大勢集まり、短歌の世界をより深く学びたいという皆さんの熱気が満ちていました。

愛知淑徳大学短歌会主催「現代短歌入門 ~三十一文字の確信犯~」島田修三学長講演会

愛知淑徳大学短歌会主催「現代短歌入門 ~三十一文字の確信犯~」島田修三学長講演会

 「僕にとって短歌は、衣食住と同じように欠かせないもの。歌の世界に入ると"ものを書く意識"にスイッチが入り、日常とは違う次元に行って、普段とは違う自分になります。歌を詠むことは、気障に言うと"冒険"でしょうか」と短歌の魅力を語られた島田学長。今回の講演会では、学生時代のエピソードや短歌の技術などについてもお話をされ「学業や仕事と短歌の鍛練を両立するにはどうすればいいでしょうか」と客席から質問が投げかけられると、「1時間で10首つくるなど、集中して詠むことが大事」とアドバイス。島田学長は20代の頃、短歌をはじめ文学の研究に力を注ぐとともに、短歌の結社に入り、恩師のもとで厳しい指導を受けながら詠む技術を鍛えられました。「仲間と歌集をつくったり、短歌の賞に応募したり、目標を持って続けていく環境に身を置くと、短歌の技術や感性が磨かれていくでしょう」と、自分一人ではなく仲間と高め合うことの大切さにも言及されました。

愛知淑徳大学短歌会主催「現代短歌入門 ~三十一文字の確信犯~」島田修三学長講演会

愛知淑徳大学短歌会主催「現代短歌入門 ~三十一文字の確信犯~」島田修三学長講演会

 「五・七・五・七・七」のわずか31音に、さまざまな心情や情景を詠み込む、奥深い短歌。島田学長の講演を通してその魅力を再認識した愛知淑徳大学短歌会の学生は、「学外の大会や賞にも意欲的に挑戦して、自分たちの力を伸ばしたいと思います。また、今回の講演会のように、短歌のおもしろさや楽しさを多くの人と共有する、そんな"場づくり"も大切にしていきます」と輝く笑顔で語りました。好きなことに仲間と一緒に熱中し、チャレンジを重ねていく日々が、学生たちを一回りも二回りも大きく成長させていくでしょう。