追究

2017年02月20日

文学部英文学科「Global Issues」

文学部英文学科「Global Issues」

平成28年12月6日(火) 長久手キャンパス

世界中の諸問題にスポットを当てる「Global Issues」。
学生が自ら考え、議論し、国際人としての知識を深めました。

 「Global Issues」は文学部英文学科の専門科目で、授業はすべて英語でおこなわれます。学生たちの世界的な視野を段階的に育てることを目的としてⅠ、Ⅱ、Ⅲで構成されており、世界中で問題となっているさまざまなテーマを取り上げ、考察します。たとえば「ジェンダー」、「貧困と飢餓」、「核」、「テロ」など、これらのテーマについて正解を出すことが目的ではなく、深く考え、自分なりの見解を持つきっかけになることがこの授業の真の価値と考えています。

文学部英文学科「Global Issues」

文学部英文学科「Global Issues」

 12月6日(火)におこなわれたBILODEAU(ビロドー)先生の授業は「Internment(強制収容)」をテーマに展開しました。これまでおこなってきた9回の授業とは少し趣を変え、ゲストティーチャーを迎えた内容。名古屋外国語大学の非常勤講師、吉見かおる先生が教壇に立ち、第二次世界大戦中に強制収容所に収監された日系アメリカ人のルイス・スズキ氏の生活史にスポットを当てました。吉見先生は、強制収容所での暮らしや日本とアメリカの両国籍を持つ人々の戦争経験、ルイス氏の人間形成の柱となった反戦思想などを紹介。授業後は学生たちが英語でグループディスカッションをおこない、戦争に関する知識や考えを深め合いました。

文学部英文学科「Global Issues」

文学部英文学科「Global Issues」

 吉見先生は「ビロドー先生の"学生たちに考えさせる"講義思想に共感し、今回の依頼を快諾しました。今日の授業を通して『平和とは何か?』についてあらためて考えてもらえたらうれしいです」と語りました。その熱い思いに応えるように、真剣なまなざしで聞き入っていた学生たち。英語コミュニケーション能力を高めることはもちろん、世界の歴史や文化、そこで生きる人々への理解も深め、国際人としての心も磨いていくことでしょう。