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2017年03月09日

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

平成28年12月21日(水) 名東文化劇場

音楽を通じて、集中力・想像力・表現力を磨いた浅田ゼミ生。
その成果を、美しいハーモニーに乗せ、披露しました。

 文学部 教育学科の浅田ゼミは、音楽教育を専門とするゼミです。毎年冬にゼミでの学修の成果を発表する演奏会を名東文化劇場で開催しています。今年は12月21日(水)に11人のメンバーが心を一つに、来場したお客さまへ美しいハーモニーを届けました。

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

 第一部は「卒業共同研究」の発表です。卒業共同研究とは4年生が中心となり、1人の作家や作品を取り上げ、理解を深めていく学修のこと。今年は小学校の音楽でも多くの楽曲が歌われる「滝廉太郎」にスポットを当て、研究を進めました。若くして亡くなった滝廉太郎の生きることへの強いこだわりや死への恐怖をも楽曲から感じ取った浅田ゼミ生は、組曲「四季」を披露し、彼の繊細な人柄を表現しようと心を込めて合唱曲を歌い上げました。

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

 第二部はピアノ連弾「白鳥の湖」。数々の名曲がそろうバレエ曲を、まるで、目の前に踊り子が舞っているようなイメージを連想させるように、時に軽やかに、時に重々しく、ピアノを奏でました。学生たちは二人一組になって、次々と楽曲を披露。ピアノが得意な学生も不得意な学生も共に力を合わせて観客を物語の世界にいざないました。

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

 第三部は目前に迫ったクリスマスをテーマに合奏。ハンドベルの演奏や鉄琴やアコーディオンを中心としたアンサンブルでクリスマスソングを披露し、会場をあたためました。最後は4年生7人によるピアノリレー連弾。二人一組になって、複数の曲を切れ目なく7人が順番に交代しながら、クリスマスメドレーを届けました。
学生たちが真摯に音楽に向き合う様子が、一音一音から伝わる素晴らしい演奏会に、会場からはあたたかな拍手がおくられました。浅田ゼミ伝統の演奏会はこれからも後輩たちの手で受け継がれていくことでしょう。

文学部 教育学科 4年 霞 智絵さん

 今年は発表会の日が例年より1ヶ月早い、12月。クリスマスをテーマにした合奏を盛り込むなど、今年ならではの色を加えた一方、大変だったのが本番までの練習です。1ヶ月練習時間が短いので、効率の良い練習が求められました。それぞれが自分の得意なことを持ち寄って、歌の指導やピアノの演奏など、お互いに指導し合うことができたからこそ、本番は自信を持って音楽に向き合うことができたのだと思います。
 私自身、2年間のゼミ活動や今回の発表会を通じてお互いに心を通わせ合う素晴らしさや大切さを学びました。これからもその気づきを胸に成長を続けていきたいと思います。

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 浅田まり子 教授

 音楽を表現する時、どうすれば美しい演奏ができるか、どうしたら心を届けられるのか、自分たちで考え、試し、その上で練習を重ねる必要があります。その過程で得られるのが、自ら考え行動する力です。また、「集中力・想像力・表現力」の3つの力も磨かれます。これらの力は社会でも求められる力です。音楽は心を豊かにするだけではなく、社会で力強く生き抜いていく力も育むことができるのです。そのことを学生たちはこの発表会を通じて、身をもって体験することができたことでしょう。
 卒業を迎える4年生の皆さんにはこれからも、心豊かに自らの力を伸ばしてほしいと、期待しています。

文学部 教育学科 第8回 浅田ゼミ演奏会