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2017年04月13日

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

2017年1月7日(土) 長久手キャンパス

実習で得た学びをプレゼンテーション。
実習指導者と共に自らの経験を振り返りました。

 1月7日(土)、福祉貢献学部の平成28年度実習生が実習での学びを発表する「実習報告会」が開催されました。この報告会は実習先の分野別に教室に分かれ、それぞれが実習内容や実習を通じて身につけた力、今後の課題などを発表。ここでは各教室の発表の様子をダイジェストでお伝えします。

障がい児分野(321教室)

 学生たちの発表は、まず実習先の施設を紹介するところからスタート。1日のタイムスケジュールや利用者の障がいの特徴、実習内容を紹介していきました。さらに実習中におこったエピソードを一つひとつ取り上げ、そこから学んだ「多方面からの支援や見守りの重要性」を解説。実習から学んだ「利用者とどのように関わればいいのか」「子どもの長所を伸ばすためにどのようにアプローチすればいいのか」など、それぞれのテーマに対して自らの考えを発表していきました。最後はこれから実習をおこなう後輩たちへ「自分の価値観にとらわれず、子どもたちや職員の方々と積極的に関わり、多くの事を学んでください」と力強くメッセージを送りました。

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

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母子分野(322教室)

 2つのグループが発表した母子分野の教室。それぞれ「母子生活支援施設」での実習を通じで得た学びを報告しました。1つめのグループは、子どもとの関わりをテーマに発表。子どもたちの自尊心を育む関わり方や愛情不足の子どもたちとの信頼関係の築き方など、事例を紹介しながら自らの考えを伝えていきました。2つめのグループは、母子生活支援施設全体について言及。母子ともに絆を深めていくことの大切さやアフターケアの必要性、先入観にとらわれずに関わることの重要性を語りました。さらに、DV被害の増加や外国籍利用者の増加など、施設の現状についても報告し、実習を通じて現場に出たからこそ多くの成果があったことを示しました。

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

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医療分野(323教室)

 急性期病院、老人保健施設、介護老人保健施設の3施設で実習をおこなった3名が発表した医療分野。急性期病院では「患者さんやそのご家族のペースに合わせる大切さ」、老人保健施設では「相談員として利用者さんといかにかかわるか」、介護老人保健施設では「社会福祉士が調整役としてご家族と専門職チームの間に入り、働きかけていく重要性」と、それぞれが実習で何を学んだかを伝えました。個人発表の後は、グループ発表へ。実習で経験した事例を「バイスティックの7原則」を当てはめ、それぞれワーカーの対応や利用者の状態などを報告。最後に「バイスティックの7原則」を自分たちなりに解釈し、理想的なワーカー像を発表して締めくくりました。

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

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障がい者分野(331教室)

 27名の学生が障がい者の施設で実習。6つのグループに分かれ、それぞれが実習を通じて学んだ「コミュニケーションの重要性」「利用者主体の援助」「利用者一人ひとりに向き合うことの大切さ」などを発表しました。各グループは実習中に起こった利用者とのエピソードを例に挙げ、自らどのように感じ、どのように対応したのか、また、施設職員の方々からどんなアドバイスをいただいたのかを報告。教室に集まった後輩たちは、先輩たちの実体験からの学びを熱心にノートに書き留めていました。発表後は聴講に訪れた実習先の施設職員の方々からコメントをいただき、実習での学びを振り返り、定着させるための大切な機会となりました。

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

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高齢分野(332教室)

 高齢分野では学生たちが4つのグループに分かれて発表。「本人を取り巻く環境へのアプローチ」、「利用者主体の支援をめざして」、「生活相談員の役割」、「私たちが見た多職種連携」と題し、実習の成果を伝えました。たとえば「多職種連携」に着目して発表したグループは、デイサービス相談員、介護職員、医師、看護師、理学療法士など、施設内に多くの専門職員が在籍していることを紹介。それぞれの職員がチームワークを発揮し、利用者にアプローチするために必要なことを「相手の職業への理解」や「相手を尊重し、多面的な考えを受け入れる姿勢」などと結論づけ、後輩たちに自らの学びの成果として発表しました。

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児童分野(333教室)

 児童養護施設・情緒障害児短期治療施設での実習をとおして、学生たちは「子どもの安心・安全を守ろう!」というテーマで、実習の成果を発表しました。安心・安全が脅かされがちな理由とともに、「食」、「身体」、「スペース」、「持ちもの」、「気持ち」、「家庭」など、9つの視点から、子どもの過去から将来を見すえた支援の工夫や、各施設でおこなわれている支援法について考察しました。さらに、子どものみではなく、子どもの生活を守る「職員自身」と、子どもが生活する「地域」の安心・安全を守る取り組みも、子どもの安心・安全には欠かせないという学びも加え、社会的養護ににおける支援の共通基盤としてまとめました。

福祉貢献学部 福祉貢献学科 平成28年度実習報告会

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