追究

2011年12月21日

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 学内発表会「クリスマス会」

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 学内発表会「クリスマス会」

子ども福祉専攻の2年生が地域の保育園児たちに「劇遊び」を披露。
笑顔があふれるクリスマス会をつくり上げました。

 福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻は、福祉マインドを持った保育・幼児教育のプロを育成するために、子どもの成長をあらゆる角度からサポートする力を養う実践的な学びに注力しています。そのひとつである「保育内容 身体的表現」の授業では、実際に体を動かしながら保育者に必要な身体表現力や指導力などを養っています。こうした学びの成果を発表する機会として、12月14日(水)と21日(水)の2日間、2年生約70名が「クリスマス会」を開催しました。

 会の企画・運営自体も、学生たちが主体。地域の保育園児に披露することを目標に、セリフと歌で構成される「劇遊び」を5グループに分かれてつくり上げました。子どもたちが楽しめるよう、オリジナルの振りや流行りの歌を取り入れて既存の台本をアレンジ。事前練習の場として、本学プレイルームの園児にも披露する機会を設けていただきながら練習を重ね、本番を迎えました。
14日、会場となった長久手キャンパスのミニシアターに招待したのは、極楽保育園の子どもたち約40人。初めて訪れる大学に落ち着かない様子だった子どもたちも、ステージの幕が上がると学生たちの劇に夢中で見入っていました。ストーリーに合わせて驚いたり笑ったり、流行りの歌が流れるとダンスや手拍子をしたり、子どもたちは学生が扮する登場人物・動物たちと一緒になって楽しんでいました。終演後、学生たちから子どもたちに折り紙でつくったサンタクロースをプレゼント。腰をかがめ、目線を合わせて一人ひとりに手渡し、元気に手を振って小さなお客様たちを見送りました。

 21日は、代表の1グループが極楽保育園で出張公演をおこない、4グループが長久手キャンパスのミニシアターにて上演しました。ミニシアターに集まったのは、子どもたちではなく子ども福祉専攻の1年生たち。来年、「保育内容 身体的表現」を受講するときの参考にしようと意欲的に見学していました。1年生も手拍子で劇を盛り上げながら、子どもたちを楽しませるためのさまざまな身体表現を学んでいました。
両日ともに子どもたちや学生、先生方の笑顔であふれたクリスマス会。学生たちにとって、仲間と心をひとつにして劇をつくり上げ、子どもたちの反応を直に感じた、貴重な学びの機会となりました。この経験は今後の大学での学修、さらに将来、保育・幼児教育の現場に立つときにも大いに役立つでしょう。

参加した学生のコメント

クリスマス会進行役 福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻

子どもたちに伝わるわかりやすい表現を考案し、仲間と協力し合って劇をつくり上げました。上演したストーリーのテーマとなっている「感謝の気持ちを伝えることの大切さ」「食の大切さ」なども感じてほしいと考え、セリフや動きなどを工夫して登場するキャラクターの個性を立たせ、物語に深みを出すなど試行錯誤しました。今回、子どもたちの前で劇遊びを披露することは初めてでしたが、「楽しかった!」「おもしろかったよ」という子どもたちの素直な感想を聞き、達成感や喜びを感じています。この経験を活かし、今後も保育の現場で求められるさまざまな力を身につけていきたいと思います。

「保育内容 身体的表現」担当教員のメッセージ

福祉貢献学部 福祉貢献学科 子ども福祉専攻 藤巻 裕昌 助教

クリスマス会を通じて学生たちに学んでほしかったことは、人と密にコミュニケーションしながら目標を達成していく過程です。その願いどおり、学生たちは仲間や我々教員と熱い議論を重ねてクリスマス会をつくり上げていき、人と協力し合うことの意義を学んだと感じています。当初は、ひとつの演目を全グループで上演する予定でしたが、学生たちから「演目を増やしたい!」という積極的な意見が出たため、最終的には3演目を上演しました。そして「一人ではなく、全体に自分の思いを伝える」という意識の高まりが演技の端々に見え、学生たちの成長を感じています。これからも授業や実習などに主体的に取り組み、地域や社会に貢献できる保育者・教育者をめざしてほしいと期待しています。