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2012年02月04日

ボランティア国際年+10(プラステン)記念 第3回 Make a CHANGE Day 表彰式

ボランティア国際年+10(プラステン)記念 第3回 Make a CHANGE Day 表彰式

被災地への想いをボランティア活動につないだ学生たち。栄えある賞に輝き、希望の輪を広げました。

全国各地でボランティア・市民活動を一斉におこなう日、「Make a CHANGE Day」。"ボランティアで社会に変化を起こそう"という目的で2009年から始まり、2011年は東日本大震災からの復興をめざし、「絆」というテーマのもとに開催されました。2001年の「ボランティア国際年」から10年という節目でもあったこの年は、参加人数が12万人を超え、各地で思い思いの活動に取り組みました。

 そして2月4日(土)には、そのさまざまな活動を称え合い、活動の幅や人とのネットワークを広げていく場として、交流会も兼ねた表彰式がおこなわれました。愛知淑徳大学チアリーディング部が元気いっぱいの演技を披露して盛り上げ、会場は晴れやかなムードに満ちていました。「Make a CHANGE Day」の活動として登録された約1600件のうち、最優秀賞から特別賞までの各賞に選ばれたのは19団体。そのうちの東日本大震災特別奨励賞に、愛知淑徳大学の学生有志団体が輝きました。
学生たちが取り組んだのは「ミサンガの輪」プロジェクト。「被災地の人々と顔の見えるつながりを!」という思いで、復興への祈りを込めて編んだミサンガを被災地の人々に届けるという活動を立ち上げました。地域の人々など約1000人にミサンガづくりへの協力を呼びかけ、約4カ月間でミサンガとメッセージカードを1000セット、支援金10万円を用意。そして学生たちは夏休みに岩手県大船渡市に行き、地元の商店街や工場、保育所で、たくさんの人の想いが詰まったミサンガとメッセージカードを一人ひとりに手渡しました。

 表彰式では、代表者である文化創造学部 4年の江口まきさんと伊藤茜さんがステージで活動内容を紹介しました。「『ミサンガの輪』プロジェクトを通じ、地域のさまざまな人とのつながりと、被災地で出会った人とのつながり、ふたつの大きなつながりが生まれました。さらに今日、栄えある賞をいただき、こうして壇上で話ができたことも、復興支援活動を続けていくための大切なつながりだと感じています」と熱く語りました。
そして閉会の挨拶として、Make a CHANGE Day実行委員会の会長であり、本学交流文化学部(グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科)の教授でもある榎田勝利先生が来場者の皆さんにメッセージを送りました。「参加して"たのしい"。社会や自分の"ため"になる。社会にとって"たいせつ"。この3つの"た"でボランティアは成り立っています。こうしたボランティア活動に参加し、心の中にある想いを具体的な行動に結びつけていく。そんな一人ひとりの一歩が、社会の変化につながるのです」。
愛知淑徳大学では、学生たちがコミュニティ・コラボレーションセンターなどの支援を活用し、地域でのボランティアなどさまざまな活動に意欲的に取り組んでいます。今後、「Make a CHANGE Day」などを通してさらに多くの学生が一歩を踏み出し、その先で数々の出会いや感動を経験して、次代の希望となる変化を社会に広げていくことでしょう。

「ミサンガの輪」プロジェクトに参加した学生のコメント

文化創造学部 文化創造学科 多元文化専攻

 東日本大震災の被災地の人々のために、何かをしたい。私たちはその想いを「ミサンガの輪」プロジェクトとしてカタチにし、多くの人に支えていただきながら活動してきました。1000人もの人と「何かをしたい」という想いを共有し、被災地でも人との出会いに恵まれ、改めて人と人の絆の力強さ、あたたかさを実感しました。この活動を通して生まれたつながりを今後も大切にし、復興に向けた取り組みを続けていきたいと思います。

交流文化学部(グローバルカルチャー・コミュニケーション研究科) 教授
榎田勝利先生からのメッセージ

 学生たちは、さまざまな「したいこと」を心の中に持っています。その成長の芽を大きく育て、「できること」を増やしていくためには、"実践"が必要です。小さくてもアクションを起こし、積み重ねていくことで道が開かれ、次のステップに進むことができるのです。だから、地域や社会、世界に一歩を踏み出し、さまざまな人と出会い、行動を起こしてほしい。私たち教職員や各教育センターが学生と地域との架け橋となり、一人ひとりのよりよい変化をサポートしていきます。