追究

2014年03月19日

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科「リポビタンD」CM企画

メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 「リポビタンD」CM企画

実社会の制作現場に近い環境で、企業の方々と共に「CM企画」に取り組みました。

 現代社会で役立つメディア表現を学ぶ、メディアプロデュース学部メディア表現コースの学生たち。映像表現やアニメ、イラスト、写真などさまざまな表現技法を、実践を通して身につけています。その体験型学修のひとつとして、コミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)のコーディネートのもと、「リポビタンD」CM制作プロジェクトが始動しました。このプロジェクトは、大正製薬株式会社と広告代理店・株式会社電通の共同企画。参加したメディアプロデュース学部の学生6名が、CMの企画立案、演出、撮影、編集を体験していきます。3月19日(水)には、東海テレビ放送株式会社の取材クルーが撮影するなか、学生たちは2つのグループに分かれてCM企画を立案、プレゼンテーションし、ビジネスシーンさながらのコンペティションを体験しました。

 企画テーマは「リポビタンDを若者にPRするためのCM」。学生たちは積極的に質問を繰り返して商品に対する理解や課題の解釈を深め、発想力豊かなCM案をまとめ上げました。そして、グループで制作した絵コンテを提示し、コンセプトやターゲットなど、CMの目標を明確にプレゼンテーション。堂々とした発表に企業の方々は「短時間で、目的や効果がはっきりとしたCM案が提案されて驚きました。どちらのチームも素晴らしい!」と絶賛していました。
採用されたのは「若者から共感が得られる」と高い評価を受けた企画案です。今回の企画立案・プレゼンテーションは、プロのアドバイスを受けながらCM制作を体験できる貴重な学びの場となりました。今後スタートする実制作においても、学生たちは多くの知識や力を吸収していくことでしょう。

当日の流れ

1.オリエンテーション

大正製薬株式会社の方から「オリエンテーション」を受けました。オリエンテーションとは、広告主が制作者に商品説明やCM制作に対する要望を伝える打ち合わせのこと。学生たちは「リポビタンD」のTVCMのコンセプトや商品の歴史・特徴を聞き、商品への理解を深めていました。

2.広告代理店のレクチャー

株式会社電通の方が「広告づくり」についてのミニ講義をおこないました。CMが完成するまでの過程を目的設定、ターゲット設定、表現方法設定など5つの段階に分けて解説。地上波で放映されていたCMを5つの制作過程に照らし合わせて説明し、企画立案時のポイントを伝えました。

3.ブレーンストーミング

CMでどんなことを伝えたいか、どんな人にメッセージしたいか、一人ひとりがアイデアを次々と出し、コンセプトを固めていきました。そのコンセプトをもとに、キャッチコピーやストーリー構成など企画案を練り、アイデアを絵コンテにまとめました。

4.プレゼンテーション

モニターに絵コンテを映し出し、企画案を発表しました。コンセプト、ターゲット、キーメッセージ、ストーリー構成などを発表した後、CMに対する企画者の思いも伝え、積極的に自分たちのアイデアをPRしていました。

参加した学生たちのコメント

 授業やゼミでは自分の思い描いたアイデアをいかに受け手にわかりやすく伝えるかを大切に制作してきました。しかし今回は、グループのメンバーそれぞれのアイデアを集約し、よりよいCM案を提案することが求められました。しかも、企業からいただいたテーマにそってCM企画を立案し、2案のうちひとつの案が採用されるという授業ではなかなか体験できないスリル感も味わえました。実社会に近い環境で企画制作ができたことは、これから授業やゼミ活動、また社会で活躍する際に大きな力になるのでは、と感じています。今後、演出プランの立案や撮影がスタートします。両チームの企画案のいいところを取り入れ、6人全員で力をあわせてCM制作に取り組んでいきます。