追究

2014年02月21日

ビジネス学部 上原ゼミ・藤井ゼミ・浅井ゼミ共同プロジェクト 愛知淑徳大学生によるリニモ活性化提案市長報告会

ビジネス学部 上原ゼミ・藤井ゼミ・浅井ゼミ共同プロジェクト 愛知淑徳大学生によるリニモ活性化提案市長報告会

学生が主体的にスタートさせた、リニモ活性化プロジェクト。
市長への提案を機に、プラン実行に向けて動き出しています。

2005年、愛知万博の開催とともに運行がスタートした、愛知高速交通東部丘陵線・通称「リニモ」。日本で唯一の磁気浮上式リニアモーターカーであり、万博では動くパビリオンとして人気を集めました。9年経った現在、沿線大学のひとつである本学から、多くの学生がリニモに関する取り組みに参加しています。
2013年10月からは、ビジネス学部の上原ゼミ、藤井ゼミ、浅井ゼミの学生たちが、リニモ活性化事業提案に力を注いでいます。このプロジェクトの発端は、長久手市役所でのインターンシップ。上原ゼミの学生が市長秘書の就業体験をした際、吉田一平市長にリニモ活性化の話を伺ったことがきっかけでした。その学生が「地元のまちのために、何かしたい!」と上原衛先生に働きかけた結果、ビジネス学部の学修の一環として事業提案へのチャレンジがスタートしました。

 リニモ活性化に向けて活動を開始したのは、学生有志の7人。長久手市や愛知高速交通の方々にもご協力いただき、リニモの見学や打ち合わせを重ね、プランをまとめ上げました。そして2月21日(金)には、長久手市役所の会議室で「愛知淑徳大学生によるリニモ活性化提案市長報告会」が開催されました。参加したのは、代表の学生4人、先輩である大学院生、上原先生。学生たちは吉田市長をはじめ、長久手市や愛知県の職員の方々、愛知高速交通の方々に対して、学生ならではの発想で事業に対する提案を堂々とプレゼンテーションしました。
事業提案を受けて吉田市長は「どの案もおもしろい! まだ細かいところまでは未完成だと思うが、それでいい。実行しながら皆で考えていこう!」と笑顔で学生たちに語りかけ、行動を起こすことが課題解決のエネルギーになることを伝えました。そして上原先生は深い謝辞を述べながら「継続的なプロジェクトとして、後輩に受け継いでいけるよう組織化したいと考えています。他学部にも声をかけ、それぞれの学修を活かしながら、学生主体で活動できる基盤をつくっていきます」と発表を締めくくりました。

 最後に、学生たちは「とても緊張しましたが、実社会のプレゼンテーションの場に立てる貴重な機会をいただき、勉強になりました」「今後、実行を見据えて案をより具体化していきたいと思います」と感想や意気込みを話しました。その晴れやかな表情から、リニモ活性化を通して地域全体ももっと元気にしていきたいという熱い思いが伝わってきました。
インターンシップでの出会いから生まれた、今回のプロジェクト。提案した内容のひとつが、第一弾イベントとして5月に実現することが決定しました。いただいたチャンスに感謝し、意欲的に行動していった先には、大きな成果や新たなチャレンジが待っている――そう実感した学生たち。仲間と共に学び合い、高め合いながら、大学で修得した知識を地域社会に還元していくことでしょう。

学生たちの「リニモ活性化計画案」概要

●提案1:駅構内の活用

リニモの乗客で最も多いのは、近隣の大学に通学する大学生です。そこでリニモ利用者をより増やすために、大学生が運営するカフェを駅コンコースにオープンさせることを提案。若い力で地域を活性化するとともに、学生にとっては実学の場にもなり、双方にメリットがあることも伝えました。また、構内を情報発信の場として活用するなど、学生ならではのアイデアも盛り込まれました。

●提案2:駅周辺施設の活用

リニモ利用者を増やすためには、乗車する「目的」となるイベントなどが必要だと考えた学生たち。「リニモに乗って就職活動をおこなおう!」と題し、愛知万博の会場でもあった「モリコロパーク」での企業展開催を提案しました。愛知淑徳大学だけではなく他大学とも共同で実施することにより、さらに大きな集客を見込むなど、さまざまな視点に立って案を深めていました。

イベントの開催が決定!学生たちの思いが早くも実現し、5月6日(火・祝)に「学生主催の『企業との交流会』」がモリコロパーク(愛・地球博記念公園)で開催されます。

●提案3:リニモ車内の活用

「リニモに乗ること」そのものに着目し、車内でのエンターテインメント事業も考案。「リニモおもちゃ箱計画」として沿線地域の幼稚園・保育園・小学校などにリニモ内装のアイデアを募り、車内を定期的に変えていくことなどを提案しました。ファミリー層をターゲットとして季節ごとに話題を生み出し、リニモへの関心を高めることにより、利用者の継続的な増加をめざします。