追究

2014年05月15日

名古屋木材 × 大塚ゼミナール 産学連携

名古屋木材 × 大塚ゼミナール 産学連携

企業と協働して商品開発に取り組み、ビジネスパーソンに必要なチカラを培います。

社会のあらゆる分野で役立つ"ぶれないチカラ"を養うために、ビジネス学部は実社会と結びついたさまざまな取り組みを授業やゼミで展開しています。マーケティングを専門とする大塚ゼミでは、ディベートなどの実践的な学修の場を数多く用意。中でも3年生が目標としているのは、日経BPマーケティング主催の合同研究会「西日本インカレ」と、名古屋近隣の大学による討論会「名古屋マーケティングインカレ」です。11月に本番を迎えるこの2つの大会を見据えて学修や研究に臨み、企画力や提案力、発信力などを鍛えるべく、4月から3人の学生が動き出しました。建築資材の商社である名古屋木材株式会社との「商品開発」を研究テーマに設定し、大塚英揮先生のサポートのもと、産学連携の取り組みをスタートさせています。

ビジネス学部で身につけたスキルを活かし、企業の方々にプレゼンテーション。

 今回、共同開発する商品は、日本最大級の異業種交流展示会「メッセナゴヤ2014」で披露されます。そこで学生たちはゼミで培ったマーケティングの専門性を活かし、商品開発だけでなく販売や展示方法の提案にも挑みます。めざすのは、名古屋木材株式会社の認知度を高め、確かな技術力や新たな取り組みをアピールすること。さらに、今まで取引のなかった新規顧客の獲得にもつなげたいと考えています。
5月15日(木)に名古屋木材株式会社・本社で開かれたミーティングでは、学生たちが商品コンセプト、森林産業の現状、日本の森林の現状についてわかりやすく発表。授業やゼミで磨いた情報収集力、分析力、プレゼンテーション能力などを存分に発揮し、自分たちの企画やそこに込めた思いを力強く伝えました。

商品アイデアを具体化していくために、学生たちは自ら一歩を踏み出しています。

 学生が発表した商品コンセプトは「日本のしなやかさ」。名古屋木材株式会社が誇る圧縮木材に着目し、考案しました。独自の圧縮加工が施された木材は、強度や表面硬度が増すだけではなく、深いツヤや香りも生まれ、さらには柔軟な木材にも仕上げることもできます。日本の木にこだわり、その可能性をしなやかに高める――こうした名古屋木材株式会社の魅力を広く伝えたいという、学生の強い思いがこのワードに込められています。
ミーティングではまず商品開発の軸となるコンセプトをしっかりと固めるために、学生と社員の方々の間で活発にディスカッション。また、学生たちの熱意に応え、社員の方が国産材のサンプルを用いて国産材の魅力をていねいに説明してくださいました。学生たちは国産材に対する理解をより深めようと、木材の産地や国産材を使うメリットなどを積極的に質問し、具体的な商品アイデアにつながるヒントを聞き出しました。さらに、国産材を取り扱う市場へ後日訪問することも決定。商品開発に向けて、着実に前進しています。
貴重なチャンスをくださった名古屋木材株式会社の期待に添えるよう、意欲を燃やして日々の授業や主体的な学修・研究に励む学生たち。さまざまな人と協働し、目標を成し遂げることの大変さや喜び、やりがいを感じながら、ビジネスパーソンへと一歩ずつ成長しています。