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2014年08月20日

愛知淑徳大学 英文学科教育プログラム 英文学科生のためのエアライン講座 キャビンアテンダント編

愛知淑徳大学 英文学科教育プログラム 英文学科生のためのエアライン講座キャビンアテンダント編

平成26年6月19日(木)  長久手キャンパス8号棟 825教室

キャビンアテンダントになる夢をかなえた先輩たちが、
同じ目標を持つ後輩に熱いエールを送りました。

 国際社会に通用する英語力や異文化理解力などが培われることから、英文学科の学生の多くが客室乗務員やグランドスタッフをめざしています。その同じ夢への思いを共有し、航空業界で働く際に必要な知識を養う場が、学科独自の「エアライン講座」です。参加する学生たちは、講座を通じて学年を問わず切磋琢磨しあい、高め合っています。こうした環境を活かし、さらに授業などで高い英語コミュニケーション能力や豊かな国際感覚を養った数多くの卒業生たちが、航空業界でいきいきと活躍しています。6月19日(木)には「エアライン講座 キャビンアテンダント編」を開催し、内定を勝ち取ったばかりの英文学科4年生2名が、後輩たちに進路決定に役立つ情報や客室乗務員を志す上での心構えなどを伝えました。

キャビンアテンダントの仕事を、エピソードを交えて紹介。

 まず教壇に立ったのは英文学科の卒業生であり、現在は本学の非常勤講師として教養教育科目「現代のマナー」を担当している嘉悦祐子先生。全日本空輸株式会社の客室乗務員やチーフパーサーとしてご活躍されました。嘉悦先生は「客室乗務員の仕事は、実は体力勝負でもあるのです」とご自身の体験談を交えながら、航空業界の仕事についてわかりやすく説明してくださいました。「私が航空業界をめざしたのは、友人がキャビンアテンダントとして採用され、私にもできるかもしれないと思ったことがきっかけです。皆さんも自分で自分の限界を決めずに、苦手なことは努力で補って、夢を引き寄せてください」と、学生たちの背中を押す、熱いメッセージを送りました。

先輩の経験談は、同じ道をめざす後輩にとって、最高のヒント。

 次に客室乗務員になる夢をかなえた4年生、近藤さんと丹羽さんが学生生活や就職活動をテーマにプレゼンテーションをおこないました。2人はそれぞれが歩んだ3年3カ月間の学生生活を紹介し、夢を叶えるためにどんな努力をしたのか、大学で学んだことをどのように就職活動に結びつけたのかを語りました。また、採用試験や面接の内容、試験中に心がけたことなど、翌年以降にチャレンジする後輩たちにとってヒントとなるエピソードを披露しました。
 近藤さんは「在学中に多くのことにチャレンジしたいと、リーズ大学への留学、シドニーでのインターンシップ、サービス介助士の資格取得など、エアラインの採用試験や面接に向けてコツコツと準備を続けました。今、学生生活で頑張っていることを思い浮かべられない人がいたら、ぜひ、何かに挑戦して自らつくりだしてください」と、後輩たちにエールを送りました。
 丹羽さんは「私が航空業界をめざそうと決意したのは、就職活動を開始した3年生の12月のこと。そのため英語の勉強と就職活動を並行しておこなう必要があり、苦労しました。自己PRではアルバイトや大学祭実行委員会など、学校生活で力を注いだことに対して自信を持って話をしました。飾らず、背伸びをせず、等身大の自分をアピールすることが大切だと思います」と、面接時のポイントを紹介しました。

後輩が講師陣との会話を楽しみながら情報を得る、貴重な場となった座談会。

 2人の発表後、講師との座談会の時間が設けられ、学生たちは先輩との会話を楽しみながら、次々と具体的な質問をしました。先輩たちも実際に企業に提出したエントリーシートや履歴書を取り出し、自身の経験を語りました。面接に挑む際の不安や緊張、進路先を一本に絞ることへの葛藤など、経験者しか語れないお話の数々に、後輩たちは真剣なまなざしで聞き入りました。講座に参加した学生は「こんなにざっくばらんに、航空業界について詳しく話を聞ける場はありません。夢に向かって頑張ろうと、力が湧いてきました」と、決意を新たにしました。
 講師を務めた近藤さんも丹羽さんも、英文学科のエアライン講座に積極的に参加し、エアラインに内定した先輩の言葉に触発されてチャレンジを重ね、成長してきました。今年2月には二人とも、本講座の一環で羽田空港のANA機体整備工場や訓練センターを見学。客室乗務員として働きたい!という思いをより強めていました。今回、近藤さんと丹羽さんは、先輩方への感謝の気持ちを深めながら、自分たちが後輩にアドバイスできたことをとても誇りに感じていました。先輩から後輩へと手渡されていく伝統が今後も続いていくよう、英文学科、さらには大学全体の教職員が願い、全力で応援していきます。