追究

2014年10月20日

交流文化学部 小林ゼミ 御園通商店街 五百円市

交流文化学部 小林ゼミ 御園通商店街 五百円市

平成26年8月11日(月) 御園通商店街(名古屋市中区伏見)

たくさんのお客様に喜んでいただくために―
商店街の方々と力を合わせ、学生たちがイベントを実施。

 明治30年、名古屋の地に開場した御園座。歌舞伎や歌謡ショーなどを上演して100年以上、今なお多くの人に愛されています。その賑わいを支えてきた御園通商店街は、南北約200メートルの通りを中心とした、約400年前から続く歴史ある商店街です。

 ここで2013年度から活動しているのが、交流文化学部 小林ゼミの3年生たち。2018年まで御園座を建て替えている今、以前よりも人通りが減ってしまった商店街を元気にしようと、御園通商店街振興組合の方々と協働しています。
 現在は、昨年度先輩たちが考案した「五百円市」を毎月一回開催。500円以上お買い上げごとにプチギフトや抽選券を進呈するなど、学生がイベントを企画し、各店舗の協力を得て実施しています。スタートして間もない頃、参加店舗は13店でしたが、今では23店。学生が一店一店に挨拶してまわり、企画書を見せながら対話した日々が実を結びました。

 8月11日(月)は、1年間活動に携わってきた3年生19人にとって、最後の五百円市。次回からは2年生の後輩たちに引き継がれます。今回は大抽選会を企画し、前回の7月から宣伝活動に力を注いできました。抽選券となるうちわを1000枚、チラシを700枚ほど配布。当日は華やかな浴衣に身を包み、元気に呼び込みをして商店街に活気をもたらしました。
 学生たちの頑張りが功を奏し、真夏の猛暑日にもかかわらず朝から多くの人が商店街でショッピングし、抽選会場にも長蛇の列ができました。学生は打ち水をして涼を誘い、商店街を行き交う人々が楽しく過ごせるように気を配って抽選会を盛り上げました。
 自分たちに何ができるのかを考え、商店街活性化の取り組みにチャレンジした学生たち。大学の授業で培った思考力や企画力などを発揮しながら、幅広い年代の人と協働するためのコミュニケーション能力、行動力も磨きました。この経験を今後の学修、研究、さらには就職活動やその先の将来にも活かし、社会のさまざまな場所に元気を届けていくことでしょう。

Interview

 2年次の7月までは一宮市の七夕まつり応援プロジェクト、2年次の8月から3年次にかけては御園通商店街の活性化に取り組むことが、私たち小林ゼミの伝統になりつつあります。学生でありながら地域の活動に主体的に参加できることはとても貴重な経験だと感じ、チャンスをくださった地域の方々や小林先生に心から感謝しています。
 御園通商店街での活動に際し、まず私たちが力を注いだのが、日本各地の地域活性化に関する事例の調査です。どんなことが街の活性化につながるのか、多くの知識をインプットした上で、御園通商店街に適した企画を考案していきました。各店舗の方々との対話も重ね、大切だと実感したのが、お客様目線。「いかにお客様に楽しんでいただけるか」をめざしている御園通商店街の思いを知り、その実現に貢献できる企画をつくろうと、より意欲が高まりました。

 小林ゼミでの活動を通し、地域の方々に自分たちの意見を伝え、よりよい活動を一緒に考えていくことができ、課題発見力、柔軟性、協調性、実践力が鍛えられたと思います。また、19人の仲間が一丸となって毎日のように話し合い、準備を進めていく中で絆が深まりました。こうした経験のすべてを、卒業後、まちづくりや観光の仕事に役立てていきたいと考えています。