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2014年12月01日

視覚科学専攻 2014年度夏季学外実習報告会

視覚科学専攻 2014年度夏季学外実習報告会

平成26年10月14日(火) 長久手キャンパス 511教室

学外医療機関での実習成果を後輩たちの前で報告しました。

 弱視や斜視の訓練、視覚障がいのある人々への支援に従事するスペシャリストが「視能訓練士」。愛知淑徳大学 健康医療科学部 医療貢献学科 視覚科学専攻では視能訓練士の国家資格取得をめざし、視機能障害の臨床医学に視覚科学の基礎研究をプラスした、全国的にも他に類のない教育を展開しています。臨床医学と視覚科学の基礎研究を経験し、全国の医療機関で活躍できる視能訓練士をめざす学生たちにとって、大きな成長のきっかけになるのが、学外実習。3年次の前期に6週間、後期に6週間、患者さまと直に接し、実践力や応用力、臨床能力を確実に高めています。10月14日(火)におこなわれた夏季学外実習報告会では、初めての学外実習を終えた学生たちがその成果や体験談を発表しました。

学生たちは、いきいきと活動内容について報告しました。

 会場となった教室には先輩の体験談を自身の実習や学修に活かそうと、愛知淑徳大学クリニックでの実習を控えた2年生に加え、1年生も大勢集まりました。報告会の開始に先立ち、川瀬芳克先生が「初めての学外研修は、たくさんの発見と失敗の連続だったと思います。しっかりと振り返り、反省し、チカラを蓄えて次の学外実習に活かしてください。1、2年生は、先輩たちの発表を聞けば、今やるべきことが見えてくるはずです。実りある報告会にしましょう」と挨拶。学生たちは真剣な眼差しで、先生の言葉に応えていました。
 報告会では、持ち時間3分で実習の振り返りと成果、今後の課題、2年生へのアドバイスなどが語られました。クリニックと総合病院で研修をおこなった学生は車椅子で来院された患者さまに対し、スムーズに検査室へ誘導できなかったと報告。「高齢の患者さまが多く、車椅子の操作に苦戦しました。また、検査について説明すると、多くの患者さまはすぐに"わかった"と回答されますが、本当にわかっているのかこちらが疑問を感じる方もいらっしゃいました。なかなか質問しづらい状況だと思うので、選ぶ言葉に注意を払い、わかりやすい説明を心がけたいと思いました」と患者さまと接したからこそ得られた課題を発表し、次への実習の目標としていました。

今後の学外実習に向けての実りある報告会となりました。

 高齢の患者さまと多く接した学生、子どもの患者さまと多く接した学生、他の病気を併発している患者さまと接した学生など、患者さまの年齢層や特徴だけを見ても、実習先によってさまざまな経験をしたことがあらためて明らかになりました。報告会の終了にあたって実習を無事にやり遂げた3年生を叱咤激励した高橋啓介先生は「知識は必ず実習のベースになります。初めての実習を間近に控えた2年生にとっては、気を引き締めるきっかけになったことでしょう。ぜひ来年の報告会で堂々と実習の成果を報告できるように、日々の勉強に打ち込んでください」と聴講者である2年生にもエールを贈りました。報告会を通じて失敗も課題も、成功体験も共有した学生たちは、今まで以上により良い準備をして次回の学外実習に臨めることでしょう。