追究

2014年12月12日

第8回 教育学会主催 学遊フェスティバル

第8回 教育学会主催 学遊フェスティバル

平成26年11月2日(日) 長久手キャンパス 10号棟1階・多目的運動場

学校での学びと遊びがリンクする、
「学遊フェスティバル」を企画・運営しました。

 「学遊フェスティバル」は、教育学科が新設された2007年から続く、教育学会主催の恒例行事。「大学で遊ぼう!!」と題し、2年生が中心となって1年生と協力しながら企画・運営を務める「子どもたちのためのお祭り」です。毎回、小学校の教科に関連するブースを出展し、参加型のゲームやおもちゃづくりなどを実施しています。一つひとつのブースには、学生たちの工夫がいっぱい! 授業での学びや学校体験実習などの経験で得た力を発揮し、今回も子どもたちが遊びを通して学びのおもしろさに気づくイベントを創り上げました。

 開催されたのは、大学中が楽しい雰囲気で包まれた学園祭の2日目。あいにくの天気にもかかわらず、大勢の子どもたちで賑わいました。子どもたち同士で来ている小学生グループや、両親に背負われて遊びに来た赤ちゃんなど、来場者の幅広さからもイベントが地域の皆さまに広く知られ、愛されていることがうかがえました。また、さまざまな年代の子どもたちや保護者に関われるこのイベントは、教員をめざす教育学科の学生たちにとって、授業や学校体験実習とは異なる気づきを得るきっかけになりました。どのブースからも子どもたちの元気な声が響き、学生たちも幸せそうな笑顔で教育者に必要なスキルやマインドを磨きました。

図工 作ってわくわく おもちゃを作ろう!!

 学生たちはペットボトルの切り口をテープで止める準備を事前におこなうなど、ケガがないように細かなところまで配慮。動くおもちゃ作りに時間を忘れて熱中する子どもたちをやさしく見守り、工作の楽しさを伝えました。

音楽 音を楽しんでみんなで演奏しよう!!

 今年度の音楽ブースのコンセプトは"日本のお祭り"。はっぴ姿の学生たちが、太鼓などのさまざまな楽器を用意して、子どもたちをおもてなししました。子どもたちが手作りのマラカスを片手に参加した演奏会も大いに盛り上がりました。

体育 身体を思いっきり動かそう!!

 縄跳びや数字が書かれた小さなマットなどを活用し、子どもたちの年齢に合わせた最適なゲームや運動をおこなった学生たち。「お兄さんと競争しよう!」「ケンケンパできるかな?」と声をかけながら、子どもたちと一緒に汗を流しました。

理科 身のまわりの不思議を体験しよう!!

 「科学に関するおもちゃ作りを体験して子どもたちの"なんでだろう"と疑問を抱く力を刺激したい」と語った男子学生。自分のところに戻ってくる紙飛行機などをつくって遊んだ子どもたちは、不思議なおもちゃに目を丸くしていました。

特別支援 障がいについて知ろう!!

 視覚障がい・肢体障がい・聴覚障がいが疑似体験できるゲームを実施。さらに中庭では、大ヒットしたアニメ映画の曲を手話で披露するなど、障がいのある人の気持ちを子どもたちにわかりやすく伝えました。

遊ブース ゲームやダンスをしてみんなで楽しもう!!

 学生たちがバルーンアートの講習や手遊びを披露。中でも今年のメインイベントと位置づけたのが、"チャンツ"。英単語をリズムに乗せて繰り返す遊びです。子どもたちは元気な声で「Rabbit!」「Snake!」と叫んでいました。

メンバー全員で創り上げたイベントで、
子どもたちが笑顔になる。最高の幸せを感じています。

 毎年ブースごとに準備を進めますが、今年はブース間のつながりを強め"全員で学遊フェスティバルを創り上げる"ことを目標に掲げました。材料を集めるときも、ブースごとに集めるのではなく全員で必要な量や数を共有して協力しました。1年生にも積極的に声を掛けて、情報が行き渡っているか、不安なことはないか、確認しながら準備を進めました。その過程は、まるでクラス運営をしているかのよう。一人ひとりの個性を受け止め、全体の状況を見て、的確な言葉を選びながら作業を進めた経験から得たコミュニケーション力は、3年次の教育実習や将来教育現場で発揮できる力になると思います。

 今日、子どもたちのたくさんの笑顔が見られて、大きな喜びを感じています。1年次の「学校教育体験」で出会った子どもたちが「先生久しぶり!」と声を掛けてくれるシーンには、とても感動しました。私たちにとって、このイベントでの子どもたちとの再会は、今後の学修のモチベーションにもつながりそうです。学遊フェスティバルでの経験や実感を胸に、これからも自分を磨き、子どもたちの成長を支える教員になる夢を叶えていきたいと考えています。