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2015年01月09日

名古屋木材×大塚ゼミナール 産学連携 メッセナゴヤ2014

名古屋木材×大塚ゼミナール 産学連携 メッセナゴヤ2014

平成26年11月6日(木) ポートメッセ名古屋

日本最大級の異業種交流会で、学生たちが
名古屋木材との共同開発の成果を披露しました。

 今年で第9回を迎える大規模なビジネスメッセ「メッセナゴヤ2014」。2005年におこなわれた愛知万博の理念(環境、科学技術、国際交流)を継承する事業として、2006年にスタートした「異業種交流会の祭典」です。参加した企業は全国、世界から1300社。過去最大の企業が参加したビジネス展示会に、大塚ゼミ3年の3人の学生が参加。3月のキックオフミーティングからスタートした、名古屋木材株式会社と共同開発の成果を披露しました。ブースでは、来場者の方々に商品を説明したり、アンケートを実施したり、まるで一社員のように対応していました。

共同開発した商品は『あすなご』。学生たちは来場者にご意見をうかがいました。

 学生たちが考案した商品は、「しおり」「インデックス」の2品。名古屋木材が持つ、独自の圧縮成形が施された木材を活かした商品で、木材にもかかわらず本や手帳に挟んだ時に、しなやかに曲がることがポイントです。すべての商品デザインは、若い女性をターゲットとし、人気の猫をモチーフにしました。ブースに足を運んだ来場者の方からも「可愛らしいね」というお言葉を頂戴していました。この商品につけられた名前は『あすなご』。AICHI SHUKUTOKU UNIVERSITYの頭文字を取って、ローマ字読みにした「あす」と、「名古屋木材」と「和む」の頭の文字を掛けあわせた言葉で、産学連携であることを強く打ち出し、かつ、商品コンセプトの「国産材で癒しと和らぎを」にも通じるネーミングです。
 期間中、学生たちは商品を来場者の皆さまにPRするとともに、商品に関するアンケートやヒアリングを実施。1日目には45人ほどの方の声が聞けました。その中には「柔らかい木の素材は、椅子の背もたれなどに重宝するのではないか」というビジネスチャンスにつながるようなご意見などもありました。学生たちは日本最大級のビジネスイベントに参加し、ビジネスの生まれるヒントにも出会うという貴重な経験をすることができました。

自分たちのアイデアが商品になる過程で、商品開発の意義を見つめました。

 「先ほど、愛知淑徳大学の学生が、"就活生"として会場内を歩いているところを見て、少し不思議な感覚になりました。同時に、とても貴重な経験をさせていただいているのだと、あらためて名古屋木材の方々に感謝の気持ちが湧いてきました」と目を輝かせた学生たち。名古屋木材の方々も「学生たちのがんばりには目をみはるものがありました。今まで彼女たちが提案したほどの薄さの素材は作ったことがなかったので、今後新しい商品に展開できるのではと考えています」と話してくださいました。

 プロジェクトを進めていくなかで、学生たちは、商品を生みだすことの大変さを体験できたのは大きな収穫だったと語ります。「はじめのうちは、期限に追われながらの作業でした。しかし、アンケートを実施して消費者の声を集めると、やはりニーズに応えてこそ商品開発だと実感しました。何度も話し合いを重ねて完成した商品を、このイベントを通じて多くの来場者の方々に見てもらうことができ、達成感でいっぱいです」と笑顔の3人。今後の益々の活躍が期待され、今回の成果が次へとつながることでしょう。