追究
2015年02月13日
健康医療科学部 医療貢献学科 言語聴覚学専攻 平成26年度 実習報告会
平成26年11月10日(月) 長久手キャンパス 3号棟
リハビリテーションの現場での学びを、仲間と共有。
言語聴覚士に必要な専門性をさらに深めていきます。
ことばや聴こえの障がいのある人を支えるスペシャリスト、言語聴覚士。その国家試験受験資格を取得するには、言語聴覚学をはじめ、医学、心理学、言語学などを学び、高度な専門知識・技術を身につけることが求められます。その必修科目のひとつに、学外の病院、リハビリテーションセンター、子どもの療育施設、特別支援学校などでおこなう学外実習があります。
1年次から段階的に力を高め、3年次に挑む学外実習は、前期学外実習と後期学外実習の2回。それぞれ6週間おこない、実習先の施設で実際に活躍する言語聴覚士から直接指導を受けます。患者さまへの訓練方法や言語聴覚士の業務を実践しながら学び、授業で学んだ知識や技術を臨床能力として高めていきます。さらに、障がいのある人の気持ちをやさしく受け止める豊かな人間性も磨き、言語聴覚士に必要な力と心を大きく成長させます。
こうした学外実習での学びを仲間と共有する大切な行事として、毎年開催しているのが実習報告会です。1~3年生を中心に全学年の学生が集まり、3、4年生が学外実習での経験を発表します。今年はゼミごとに教室にわかれ、座談会形式の報告会をおこないました。
短期間・短時間で患者さまの病状や気持ちを把握し、的確な検査・訓練を実施することの難しさ。理学療法士や作業療法士など他の専門職と情報を共有し、患者さま一人ひとりに寄り添い支援していくチーム医療の大切さ。患者さまのよりよい生活や人生を考え、支援に努めることの喜び......。学生たちは実習内容や学んだこと、感じたこと、次の実習に向けた抱負などを自分の言葉で発表しました。これから学外実習に参加する2年生は、実習前にしておくべき学修や準備などについて積極的に質問。それに対し3、4年生は、授業や学内実習などで知識や力を着実に身につけることはもちろん、ボランティア活動に積極的に参加して経験を積み重ねることの大切さを伝えました。
また、学外実習で多くの学生が実感したのは、自ら考え、疑問を持ち、主体的に学び続けることの重要性。「言語聴覚士となって、人の力になりたい!」という志を忘れず、実習中に失敗したとしても成長の糧にしたいと、学生たちは力強く語りました。そして教員からは「"言うは易し行うは難し"。次の実習、今後の学修、将来にどう活かしていくかを深く考え、今日の気づきや高まった向学心をぜひ行動につなげてください。皆さんの成長に期待しています」と激励の言葉が贈られました。今年度の実習報告会も学生たちにとって、言語聴覚士へと一歩前進する機会となったことでしょう。