追究

2015年02月23日

文学部 教育学科 第6回 浅田ゼミ演奏会

文学部 教育学科 第6回 浅田ゼミ演奏会

平成27年1月28日(水) 名古屋市名東文化小劇場

学びの集大成となる演奏会で、12人が美しいハーモニーを響かせました。

 音楽教育を専門とする文学部 教育学科の浅田ゼミ。音楽と学校教育、子どもの成長などとの関わりを研究し、「生きる力の源」となる音楽を伝えていく力を磨いています。ピアノをはじめとする楽器演奏の技術向上やヴォイストレーニングにも励み、毎年、学年末に演奏会を開催。第6回を迎えた今年度は、3年生6人、4年生6人の計12人の学生がステージをつくり上げました。会場は、名古屋市名東文化小劇場。教育学科の教員や学生、ゼミ生のご家族など、多くの人が集まり、多彩な楽曲の数々に聴き入りました。

 第一部は、交響曲のピアノ連弾やギター演奏。リズムや音色を合わせた軽やかな調べ、力強いメロディーラインなどで来場者を惹き込みました。第二部は、まず3年生のみで「日本の祭りメドレー」をピアノやリコーダー、太鼓などで演奏し、どこかノスタルジックな祭りの雰囲気を音で表現しました。続く管楽四重奏では、クラシックの名曲を会場中にやさしく響かせました。そして、メインイベントとなったのが、音楽劇「魔界とぼくらの愛戦争」です。自然を破壊し、争いの絶えない人間に呆れ、地球を支配し始めた魔王。子どもたちがどう魔界に立ち向かい、成長していくのか。そのストーリーに沿って、「本当の豊かさは、こころに生きるもの」というメッセージの数々を迫力ある合唱で伝えました。

 演奏会の締めくくりは、4年生によるピアノリレー連弾「運動会メドレーだ!」。2年間共に学んだ仲間と息を合わせ、運動会でよく耳にする名曲の数々を弾き継ぎました。会場からは自然と手拍子が沸き起こり、最後、6人全員で鍵盤をたたいたとき、いっそう大きく拍手。社会に羽ばたいていく彼らの前途を祝しました。12人が生み出した美しいハーモニーは、今後、次の後輩にも引き継がれ、浅田ゼミで響き続けることでしょう。

 音楽は、日々の練習や学修・研究の積み重ねによって深みを増すものです。ピアノ初心者だった私は、この浅田ゼミでの学びの意義を理解し、積極的に行動を起こして努力を続けました。私がリーダーとして心がけたのが、仲間一人ひとりの力や魅力を引き出すことです。今後、小学校教員として働く上でも、演奏会で学んだことを大切にし、「音楽の力」を子どもたちに伝えたいと考えています。

 毎年開催してきた演奏会も、早6回目。今年度も、学びの集大成として、企画・運営のすべてを学生が主体となっておこないました。互いの音を聴き、リズムを感じて、いい音楽をつくり上げていく――彼らのこころを豊かにし、仲間との生涯の絆を築いたことでしょう。そのかけがえのない経験を胸に、「生きる力の源」となる音楽を、学校現場で広げてほしいと期待しています。