追究

2015年10月23日

ANAエアラインスクール学内講座

ANAエアラインスクール学内講座

平成27年9月8日(火) 中部国際空港

学生たちが現役のキャビンアテンダントやグランドスタッフから学び、おもてなしの真髄に触れました。

 本学は2015年4月8日(水)、ANAビジネスソリューション株式会社様と教育連携を結びました。ANAエアラインスクールを運営するANAビジネスソリューション株式会社様は、エアライン業界をはじめとする社会に通用するおもてなしの心を持った人財を育成しています。今回の教育連携を機に、短期集中講座と空港での実務経験がセットになった「ANAエアラインスクール学内講座」の開催が実現。2016年度からは、文学部英文学科と交流文化学部交流文化学科の単位認定授業として開講することも検討中です。今年は夏季休暇中に、短期集中講座として開講しました。

 8月18日(火)~21日(金)の4日間、学内で現役のキャビンアテンダント講師から、社会人としての基礎力や接遇基礎を学んだ英文学科と交流文化学科の18人の学生たち。その後5~7名に分かれて、ANA中部空港での3日間の実習に臨みました。9月8日(火)は6名の学生たちが、毎日たくさんのお客様をお迎えしているANAの手荷物カウンターで、グランドスタッフ役とお客様役にわかれてロールプレイング。搭乗券を受け取った後、①行き先・出発時刻・乗り継ぎの確認、②手荷物のお預かり、③危険物の持ち込みの確認、④搭乗ゲート集合時間のご案内をおこない、お客様役の受講生をアテンドしました。ロールプレイングが終わるたびに受講生が集まってお互いの接客について意見交換し、さらにインストラクターを務めた現役グランドスタッフの方も「会話をしているような自然な接客が素晴らしかった」「下を向いて作業する時こそ、笑顔が大切です」とアドバイスを送りました。
 現役のキャビンアテンダント講師からおもてなしの心を学び、ANA中部空港でグランドスタッフの実務を体験できる「ANAエアラインスクール学内講座」は、学生たちにとってすべての瞬間が貴重な経験です。エアライン業界に多くの人財を輩出してきた愛知淑徳大学は、学生たちの夢を力強く応援するプログラムとして、この講座をより魅力的に発展させていきます。

参加者のコメント

 高校1年生の時、国内線を利用して祖父母といとこと一緒に北海道旅行に出かけました。祖母が車いすを使用していたため優先的に機内に入ることになり、その時対応していただいた方に憧れて、グランドスタッフという職業を意識するようになりました。自分の進路についてあらためて考え始めた頃、大学で今回の講座が開かれることを知り、すぐに参加を決意。4日間の学内講座で身だしなみや挨拶など「おもてなしの基礎」を学ぶ中で、講師をつとめた現役のCAさんの学生一人ひとりに真摯に向き合う姿勢やいつも笑顔でハキハキとした立ちふるまいに感動しました。

 「日頃から周りに気を配り、常にていねいに人と接することが、素晴らしい接客やおもてなしにつながるんだ!」。その気づきを胸に中部国際空港での実習に挑み、お客様の気持ちをできるかぎり想像しながら、チェックインのシミュレーションや搭乗ゲートでのロールプレイングに取り組みました。この実習を通じて最高のおもてなしをめざして行動したことがきっかけで、電車の中で人に席をゆずったり、降りる方のために通路を開けたり、些細なことですが日常生活の中でも誰かのために自分ができることはなんだろうと考え、実行する習慣ができつつあります。私にたくさんの成長のきっかけを与えてくれた今回の講座は、夢への大きな一歩となりました。