躍動

2018年04月13日

突き詰めたいことを、理論・実技の双方から学び、極めることができる。そんな贅沢な学修環境で、もっと「好き」という気持ちを追究したい。

vol.61

創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 2年 (2017年度)

NHKの番組内でおこなわれたコンペティションに参加し、
優秀賞を受賞。映像作品が放映されました。

何事も試した上でベストな道を決めたい。だから、幅広く学べる創造表現学部へ。

 小さい頃からテレビを見ることが大好きで、ドラマ、バラエティ、アニメと興味の幅が広がっていきました。そのうちに映画を観に行くと必ずパンフレットを買って、制作過程のページを楽しんで読むようになり、どんどん「映像制作」に興味を持つようになりました。もっと制作の裏側を知りたいという気持ちが募りましたが、なりたい職種が決まっていたわけではなく、大学の4年間という時間を使って、自分にぴったりの仕事を見つけたいと思うように。そんな時に出会ったのが愛知淑徳大学の創造表現学部で、さまざまなジャンルの表現について学べるところに惹かれ、「ここならいろんな表現技法を学んだ上で、自分の興味を見極められる」と確信。迷わず進学を決めました。2年次からゼミ活動が始まりますが、阿部ゼミを選んだのも自由度の高さからです。ゼミのメンバーの一人はマンガやアニメーションに着目して制作を進めようとしていますし、もう一人は映画を題材に作品づくりをしようとしています。私は漠然とですが、まずは映像制作の技術を身につけたいと考えていました。

突き詰めたいことを、理論・実技の双方から学び、極めることができる。そんな贅沢な学修環境で、もっと「好き」という気持ちを追究したい。

コンペティション挑戦が、成長のきっかけになると確信。
とことん考え、作品をつくりあげました。

 その思いを阿部先生に伝えると返ってきたのが「コンペティションに挑戦してみないか」という言葉。明確な目標を持ちながら制作に打ち込むことで、より良い作品がつくれるのではないかと思い、さっそく課題に取り組みました。それが、NHKの「TECHNE 映像の教室」という番組内でおこなわれるコンペティション「TECHNE・ID」です。番組内で紹介された映像技法を用い、15秒の番組タイトルをモチーフにした映像を制作します。さまざまな映像技法がある中で、私は「時間操作」を選びました。「早送り」や「スローモーション」などのように映像のスピードを変えたり、「逆再生」や「リピート」などで時間の順序を変えたりすることで、新たな表現を生み出そうとする技法です。課題提出までに残された時間は約1ヶ月。片道2時間の通学時間を有効に活用し、行き帰りのバスの車窓から流れる風景を見ながらアイディアを練り上げました。時にはスマートフォンのビデオ機能などを活用しながら試し撮りを繰り返した上で、「色紙を何枚も重ね合わせ、パラパラ漫画のようにページをめくることで立体の文字を浮き上がらせる作品」をつくることに決めました。

優秀賞を受賞できたのは、限界を決めずに創造していいことを、授業で学んだから。

 作品のプランを決める時に大いに役立ったのが今までの授業です。1年次のメディアの基礎を学ぶ授業では、「コミュニケーションも立派なメディアである」と教わり、メディアという概念の奥深さに驚きました。そして「アイディアを出す時に垣根や限界を設けなくてもいいんだ」」という価値観につながり、今回のコンペティションでも自由に創作活動に打ち込めました。その結果、納得のいく作品ができあがり、優秀賞というすばらしい結果も得ることができました。応援してくれたゼミの先生や母に「おめでとう」という言葉を掛けられることで達成感が日に日に増し、今では確かな自信に変わっています。これからもジャンルにとらわれず、理論と実技の双方から創造力を高められるこの学部で、チャレンジを続けていきたいと思います。

伊藤さんの作品はこちら
■TECHNE テクネ 映像の教室■
【techne_book 愛知淑徳大学阿部ゼミ イトウアヤさん】
http://www.nhk.or.jp/techne/id/content.html#timeremap