充実の学習環境に身を置くことで、英語力を磨くことができました。

　2018年8月から2019年5月まで、アメリカのノースカロライナ州にあるノースカロライナ大学ウィルミントン校で、交換留学生として学んでいます。私が最初に海外にあこがれたのは、高校生の時です。文部科学省が展開する留学プログラム「トビタテ！留学JAPAN」に参加し、ハワイへ短期留学しました。そこで世界の大きさに感銘を受け、大学生になったら多くの文化をより深く学びたいと考えました。特に興味を抱いたのは「コミュニケーション学」。愛知淑徳大学のグローバル・コミュニケーション学部なら、コミュニケーション学を追究することができ、さらに「留学が必修」なので、海外留学に対して同じ志を持った仲間と一緒に学べることができると確信したことが、入学の動機です。
　入学当初から2年次で交換留学に行くことを目標としていましたので、積極的に準備を進めました。審査基準となるTOEFL®の勉強をしたり、授業では意識的に発言をしたり、使用言語が英語のみに定められている学習スペース「グローバルラウンジ」にも足しげく通い、会話力も鍛えました。特別な対策をするというよりも、グローバル・コミュニケーション学部の学習環境を最大限に生かしながら、英語力を高めていったイメージです。充実した学習環境のおかげで無理なく自然に英語力を鍛えられたと思います。また、留学が決まってからは、学部の教授に現地のカリキュラム履修を一緒に考えていただくなど、手厚いサポートを受けました。語学学習をサポートする愛知淑徳大学の「国際交流センター」の職員さんにもアドバイスをいただき、万全の状態で留学をスタートさせることができました。

学部で身につけた"英語で専門知識を学ぶためのスキル"を留学先で発揮。

　しかし、留学してすぐに待っていたのが、ハリケーンの襲来。被害は甚大で、大学が閉鎖になり、避難生活を余儀なくされました。とても不安でしたが、その時もすぐに教授や国際センターのスタッフの方々が状況改善に力を貸してくださいました。思わぬトラブルからスタートした留学生活でしたが、授業は驚くほどスムーズになじむことができました。それは、現地の授業形態がグローバル・コミュニケーション学部の授業形態ととてもよく似ていたから。英語でのメールの送り方や英語のレポートの書き方など、海外で授業を受けるうえで最低限必要なルールやマナー、知識を身につけていたことも大いに役立ちました。現地ではコミュニケーション学だけではなく、心理学や教育心理学、幸福学など自分の興味にあわせてさまざまな専門科目を履修しました。もちろん、専門的な授業を第二言語で学ぶ難しさはあるのですが、戸惑うことなくスタートダッシュを切れたのは、グローバル・コミュニケーション学部の授業のおかげだと思います。

努力が実を結び、「成績優秀者」に。次なる目標に向かって。

　愛知淑徳大学の1年間で培った基礎力を最大限発揮し、こつこつと勉強に励んだ結果、秋学期の終わりに「成績優秀者」として表彰を受けました。すべての科目で90％以上の成績をおさめなければならない狭き門だったので、受賞したときはとても嬉しかったです。ハリケーン被害のこともあり、現地の先生や友達は「困難があった中、留学生というハンデも乗り越えて、素晴らしいね！」と嬉しい言葉をかけてくれました。努力が目に見える形として残ったことは、大きな自信となりました。次なる目標は、今学期も成績優秀者として表彰を受けること。留学を通じて身についた「一つのことを継続的に努力し続ける力」を発揮して、ぜひとも目標を達成したいと思います。 また、日本の魅力を正しく発信したいという新たな目標も見つかりました。アメリカの東海岸は間違った日本文化が根付いていることもあり、それは私にとって大きな驚きでした。「Japan Club」という日本に興味をもつ人たちが集まる団体の活動に参加したり、日本語の授業を履修している学生の「カンバセーションパートナー」として日本語を教えたりしています。この前、寮の仲間に日本料理もふるまったところ、大変好評で、そんなささいな行動も国際交流につながっているのだなと、実感しています。 留学のすべての経験から自分の意見をしっかり言葉にして伝える力や、さまざまな視点や価値観、文化を理解して物事を考える力が身につきました。これからも自分を磨き、将来は海外の大学院進学も視野に入れています。目標に向かって、残りの留学生活を悔いなく過ごしたいと思います。

留学先での様子