躍動

2019年05月22日

大塚ゼミの2年生が東洋大学、明治大学、愛知淑徳大学の3大学で競い合うディベート大会に参加。優勝を勝ち取りました!

vol.70

ビジネス学部 大塚ゼミ ビジネス学部 ビジネス学科 2年(2018年度)

関東圏の大学と競い合う「ディベート大会」に参加。
日頃の活動の成果を発揮できる、絶好の力試しの場。

 マーケティングを専門に学ぶ大塚ゼミは、年に2回、関東の大学と共同開催している「マーケティングゼミ対抗ディベート大会」に参加しています。ディベートとは、あるお題に対して2つのチームが是側・否側にわかれてお互いの主張を戦わせ、より説得力のあるチームを勝者とする「知的スポーツ」です。
 東洋大学、明治大学、愛知淑徳大学が参加した2018年12月8日(土)の大会には、大塚ゼミの2年生が3つのチームに分かれて優勝をめざしました。それぞれのチームに与えられたお題は、1)アスクル株式会社は現在の営業利益率を維持できるか否か、2)家電量販店は今後、駅前に出店すべきか郊外に出店すべきか、3)国内スマートフォン市場で、ファーウェイとアップルの差が、30%以下に縮められるか否か。1)は否側で東洋大学さんと、2)は是側で明治大学さんと、3)は是側で東洋大学さんと戦いました。

大塚ゼミの2年生が東洋大学、明治大学、愛知淑徳大学の3大学で競い合うディベート大会に参加。優勝を勝ち取りました!

大塚ゼミの2年生が東洋大学、明治大学、愛知淑徳大学の3大学で競い合うディベート大会に参加。優勝を勝ち取りました!

足を使って行動して、対象者の声に耳を傾けて。
リアリティを論拠に据えるのが大塚ゼミ流。

 「大塚ゼミらしさ」と聞かれれば、多くのゼミ生が「地道に泥臭く、心に響く論理や行動を展開していくゼミ」といった内容の回答をするでしょう。私たちはディベート大会本番に向けて、約4か月前から「大塚ゼミらしさ」にのっとった準備を進めました。
 たとえばアスクルのチームは、アスクル株式会社の競合他社であるコクヨマーケティング株式会社を訪問し、企業の皆様にECサイトの利用状況やECサイトに求めるものをヒアリング。家電量販店のチームは、東京・大阪・名古屋の家電量販店に出向き、商品の種類や価格を調査し、人の出入りをカウントして、駅前店と郊外店を比較検討。ファーウェイのチームは、133人のスマートフォンユーザーにアンケートを実施し、利用者のリアルな声を集めていきました。
 足を使って情報を集めていくと、先行研究やデータへの理解が深まりますし、何よりも体温の感じられる生の声は説得力が違います。手にした情報を活用し、自分たちの主張を通すための首尾一貫性のあるストーリーを組み立てていきました。

全員で同じ方向を向かなければ、力強い主張はできない。
そのために重ねた努力が、優勝という形で結実。

 しかし、論理的に主張を組み立てる作業は一筋縄ではいきません。自分たちに不利な情報が多かったり、チーム内で意見がまとまらなかったり。ついつい盲目的になり、客観的に自分たちの主張を検証できなくなってしまうこともありました。しかし、壁にぶつかるごとに自分たちの考えがクリアになり、本番では軸のぶれない力強い主張ができました。
 自分たちの考えを発表する「立論」、相手チームの意見の矛盾を指摘する「第一反駁」、相手チームからの批判に対して反論する「第二反駁」の3者が協力して、自分たちの意見の優位性を訴えるのですが、本番では全員が自身の役割をまっとうし、「全グループ勝利が勝利し、優勝」という最高の結果を得ることができました。ディベート大会を通じて、物事を論理的に捉える力や仲間と協働する力を磨くことができたと思います。

大塚ゼミの2年生が東洋大学、明治大学、愛知淑徳大学の3大学で競い合うディベート大会に参加。優勝を勝ち取りました!

大塚ゼミの2年生が東洋大学、明治大学、愛知淑徳大学の3大学で競い合うディベート大会に参加。優勝を勝ち取りました!

他者の良いところを知ったことで、自らの強みを実感。
これからも、自分たちの長所を伸ばしていきたい。

 「マーケティングゼミ対抗ディベート大会」の魅力は、ふだん関わることの少ない関東の大学と共に競い合うことができることです。明治大学さんは緻密なデータ分析、東洋大学さんは流れるような美しいストーリー構成などそれぞれ特色があり、「数字はこうやって主張に活用すればいいんだ」「こういう展開で主張するのもありだな」と、勉強になりました。
 同時に他の大学に負けない、自分たちの強みも明確になりました。それは、「相手の心を動かすプレゼンテーション」。これは、ゼミ活動を通じて何度も企業の方に対してプレゼンテーションをしたり、企画を立案するだけにとどまらず商品開発をして実際に販売してきたり、多くの産学連携プロジェクトを実施してきた経験から培われたものだと思います。今までの経験が、自らの強みとなっていることを実感できたことは、大きな自信となりました。
 加えて、ディベートを行う際に必要な論理的思考力や臨機応変さなどの直接的な力だけでなく、資料作りのスキル、社会人の方への電話応対の仕方、社会への関心の向上、世の中の仕組みを想像する力など、さまざまな力を多面的に磨くことができました。ディベート大会を通じて得た自信と力を大いに発揮して、3年次以降のゼミ活動にも全力で取り組みたいと思います。