躍動

2016年10月11日

放送演劇サークルでの経験をボランティア活動に活かし、新たな視野の広がりを実感することができました。

vol.47

人間情報学部 人間情報学科、メディアプロデュース学部 メディアプロデュース学科 3年、心理学部 心理学科 3年

特技を活かせる地域貢献活動との出会い。

 私たち3人は放送演劇A.I.Sというサークルに所属し、朗読劇やラジオドラマの収録など、声を使った表現活動をしています。以前、別のボランティアに参加したときに親しくなったコミュニティ・コラボレーションセンター(CCC)のスタッフさんが、「私たちにぴったりの活動がある」と紹介してくださったのが、日進市の青色防犯パトロール用のナレーションづくりです。いただいたチャンスですし、自分たちの得意分野である声を活かして誰かの役に立てるなら、と参加を決めました。それに今までは役になりきってセリフを言う、いわゆる「演じること」がメインで、ナレーションは初めてのこと。新たなジャンルに挑戦できることも大きな魅力でした。

特技を活かせる地域貢献活動との出会い。

特技を活かせる地域貢献活動との出会い。

市民の皆さまに正しい情報をお届けするために。

 ナレーションで伝える内容は自転車盗難に対する注意の呼びかけや交通安全の啓発など、多岐に渡っていました。共通するのは、事故も事件も高齢者や子どもが巻き込まれやすいという点。パトロール中の車から流す音声なので周囲の音に影響されやすく、聞き取りにくいこともあるのですが、それでもメインターゲットである高齢者や子どもたちにしっかりと情報を伝えたいと思い、「ゆっくり、ていねいに」を徹底して収録しました。収録場所は、学内にある「ソシオメディアラボ」というスタジオや編集室がある施設です。納得がいくまで5、6回テイクを重ねたナレーションもありました。そうやってできあがったナレーションに対して、市の職員の方から「学生の皆さんの協力がなければ、実現できなかった」と最高の褒め言葉をいただき、充実感を得ることができました。職員さんの言葉を受けて、普段の活動が社会とリンクし、事故や事件を防ぐことに繋がるかもしれないと、あらためて胸が熱くなりました。

情報を市民の皆さまに正しくお届けするために。

情報を市民の皆さまに正しくお届けするために。

行動することで、視野が広がる。その実感を胸に、次の挑戦へ。

 達成感にあふれていた私たちにさらなるサプライズが待っていました。このナレーションづくりの活動が市から表彰を受けることになったのです。その一報を聞いた時はもう、びっくりするやら、恐縮するやらで......。驚きを隠せないまま表彰式にのぞんだのですが、実際に表彰状を受け取った時、ようやく誇らしい気持ちがこみ上げてきました。それに、他の受賞者の方と一緒に授賞式に参加したことでご高齢の方が中心となり、地域の防犯・交通安全の啓蒙活動を実施していることを目の当たりにしました。今回の活動に参加しなければ、気づくことができなかった事実です。自分の知り得なかったことが、少し勇気を出して行動することでわかるようになる、これが「視野が広がるということなのだ」と、身をもって感じることができました。地域の防犯・交通安全活動はボランティアの力なしでは成り立たず、若い力、特に大学生は大いに期待されていることも知りました。愛知淑徳大学の地域に開かれた学修環境を存分に活用して、自分たちの活動範囲を広げ、新たな知識や人との出会いを重ねていきたいと思います。