躍動

2017年03月27日

日本代表として世界へ。フライングディスク競技をさらに盛り上げたい。

vol.53

健康医療科学部 スポーツ・健康医科学科2年(2016年度)

フライングディスク競技・2016世界ジュニアアルティメット選手権大会世界選手権に出場

大学で始めたフライングディスクに熱中。

 フライングディスク競技は、オリンピック種目化に向けて世界各国で盛り上がっている新しいスポーツです。中でも「アルティメット」という種目は7人チームで対戦する競技で、若者を中心に競技人口が増えています。最長飛距離が約260メートルものディスクの特性を生かした、球技とはまた違ったスピーディーなゲーム展開が魅力です。
 私たちがフライングディスク競技と出会ったのは、愛知淑徳大学に入学してから。フライングディスク部があり、広いグラウンドでのびのびと駆け回って練習する姿に惹かれました。私たちは高校までバスケットボールやハンドボールなどのスポーツをしていたため、ディスクの扱い方や基本ルールなどを学んだら、スムーズに感覚をつかんでいくことができました。部員のほとんどが初心者ということもあり、気負いすぎず、楽しみながら技術力を磨き合っています。また、大会への挑戦も積極的です。「東海オープン」「全日本大学アルティメット選手権大会」などに出場し、本戦出場などの確かな成果を積み重ねてきました。フライングディスク部は、サークルからクラブに昇格してまだ1年、部員数は男女合わせて約50名です。さらなる飛躍をめざして、部員一人ひとりも、チーム全体も、大きく成長しています。

日本代表として世界へ。フライングディスク競技をさらに盛り上げたい。

日本代表として、世界の大舞台に立つ。

 和気あいあいと練習しながら、競技スキルを着実に高めて約1年。私たちは自分の力がどこまで通用するのか、プレイヤーとして挑戦したいという気持ちが強くなっていました。そこで参加したのが、WFDF(世界フライングディスク連盟)2016世界ジュニアアルティメット選手権大会の日本代表を決める選考会。20歳になる前のラストチャンスだと感じ、思いきって一歩を踏み出しました。全力を尽くした結果、二人ともクリア。飛び上がるほどの嬉しさを噛み締めながら、厳しい合宿や練習を通して基礎体力や持久力、技術力をさらに鍛えていきました。
 選手権大会が開催されたのは、2016年7月31日から8月6日の7日間。ポーランド・ヴロツワフのグラウンドに世界29カ国・地域の選手たちが集まりました。そのような大舞台に日本代表として立ち、緊張しながらも「勝ちたい!」という闘志を燃やし、試合に臨みました。アメリカやカナダなどの強豪国に圧倒され、最終順位は第11位。力が及ばず悔しい結果になりましたが、フライングディスク競技を始めて間もない私たちにとっては、とても貴重な経験になりました。

日本代表として世界へ。フライングディスク競技をさらに盛り上げたい。

日本代表として世界へ。フライングディスク競技をさらに盛り上げたい。

 今回、日本代表選手として戦うことができ、「もっと強くなりたい」という向上心がより大きくなりました。フライングディスク部のメンバーとしては全国大会出場をめざし、個人としてはもう一度世界で戦いたいと考えています。そして、技術力や体力、精神力を一層磨き、日本のフライングディスク競技に貢献できるよう努力を重ねていきます。