躍動

2017年04月06日

女性のニーズに着目し、新たなメイク道具を考案。学外のコンテストで栄えある賞に輝きました。

vol.54

ビジネス学部 上原ゼミナール ビジネス学部 ビジネス学科 3年(2016年度)

日刊工業新聞社主催「2016年度キャンパスベンチャーグランプリ中部大会」で栄えある賞を受賞!
●努力賞「knock de make」

日頃の悩みから、メイク道具の新たなスタイルを発案。

 私たちが所属する上原ゼミは「経営情報システムとリスクマネジメント」をテーマに研究しています。情報やリスク管理に関する理論を学ぶことはもちろん、企業との協働などを通して社会で役立つ実践力も鍛えています。そんなゼミ活動の一環として、3年次に力を注いだのが「キャンパスベンチャーグランプリ」への応募です。これは全国的に開催されている学生対象の新規事業提案コンテストであり、上原ゼミの先輩方も入賞経験があります。2016年度も3年生が少人数グループを組み、独自のビジネスプランをまとめていきました。私たち4人が着目したのは、女性のお悩みです。その中でも「化粧ポーチが重い!」「持ち歩くバッグの中身を少しでも減らしたい!」というニーズに焦点を当て、メイクに関するアイデア商品を考案しました。ベースにしたのは、普段、よく使っている「多色ボールペン」。ペン1本に3、4色の芯がセットされている、その機能的な形状をメイク道具にも応用できたら便利なのではと考えました。

アンケート調査や試作品づくりに励み、イメージをカタチに。

 商品アイデアを固めた6月頃、実際に売れる見込みがあるかどうかを明らかにするため、10~30代の女性約100人に対してアンケート調査を実施しました。「化粧ポーチが重い」と感じている人は約9割で、私たちが考案した「多色ペン型メイク道具がほしい」と答えた人は約6割。ニーズが確実にあることを確かめた上で、試作品を自分たちでつくってみようと試行錯誤しました。さらに、消費者だけでなく化粧品メーカーにとっての価値も追求。取り替え可能なカートリッジ式にすると、新製品を売り出す前の「お試し品」として消費者に使用してもらいやすく、市場調査に活用できると考えました。
 こうした私たちのさまざまなこだわりを事業計画書にまとめ上げ、10月、「キャンパスベンチャーグランプリ中部大会」に提出。書類審査を通過し、12月には企業の方々の前でプレゼンテーションをおこないました。与えられた時間は、わずか5分。要点をおさえて商品の魅力・必要性を的確に伝えるために、上原先生やキャリオ技研株式会社の方にアドバイスをいただきながら、「相手に伝わる話し方」を特訓して本番に臨みました。

女性のニーズに着目し、新たなメイク道具を考案。学外のコンテストで栄えある賞に輝きました。

女性のニーズに着目し、新たなメイク道具を考案。学外のコンテストで栄えある賞に輝きました。

学外で確かな評価をいただき、向学心をさらに高める。

 最終審査の審査員は、全員が男性。女性ならではのニーズと、その思いにいかに応える商品であるかを端的に説明するよう心がけました。結果、私たちの考えを理解していただくことができ、さらに栄えある賞も手にすることができました。約9か月間にわたる研究・調査、仲間との話し合い、事業計画書や資料の作成など、すべての努力が確かな成果につながり、グループみんなで達成感や喜びをわかち合いました。振り返ると大変なことも多々ありましたが、仲間と一緒に乗り越えていく中で、企画力や実行力、協調性、コミュニケーション能力など、たくさんの力を養うことができたと感じています。今回の経験をこれからの学修や就職活動、そして実社会でも役立て、世の中の課題解決に貢献できるビジネスパーソンに成長したいと考えています。