躍動

2013年03月21日

中学生のころからの韓国語への強い思いが、韓国語能力試験6級(最上級)、通訳案内士の取得に結びつきました。

vol.12

文化創造学部 文化創造学科 多元文化専攻

韓国語の習得に熱中し、大学2年生のとき韓国語能力試験の最上級に合格。

 2002年の日韓ワールドカップがきっかけで韓国に興味を持つようになり、当時、中学校3年生だった私は独学で韓国語を覚え始めました。高校時代は語学学校にも通って韓国語を勉強し、大学では韓国語をはじめ世界の文化を学びたいと意欲が高まって、多元文化専攻への進学を決めました。
大学入学前にすでに基礎を習得していたため、より実践的な韓国語を学ぼうと考え、「韓国・朝鮮語学習相談」を活用してネイティブの先生と積極的に会話したり、上級レベルの授業を履修したり、1年生のころからスキルアップに励みました。言語活用科目の学びの一環である「韓国・朝鮮文化の時間」では、映画や音楽、コスメなどの韓国の文化にふれ、チヂミづくりも体験し、韓国という国の魅力をより身近に感じることができました。
さらに、2年生の前期には交換留学制度を利用し、4か月間、韓国の梨花女子大学校に留学しました。現地の学生とともに学んだ日々はとても充実し、語学力が高まっただけでなく海外での暮らしを経験して行動力も養われたと思います。また、韓国の友人たちの勉強熱心な姿に感銘を受け、私ももっと頑張ろうと思い、帰国後、韓国語能力試験の最上級である6級に挑戦しました。難関と言われる試験ですが、必死で勉強しようと気負うのではなく、韓国語が好きだから覚えたいという熱意を大切にして試験対策に取り組みました。試験当日、大学の授業や留学で磨いた力を出し切った結果、合格を手にすることができました。その後、語学や海外への興味がますます高まり、中国語の運用能力テストであるHSK試験5級(中等レベル)の合格も果たすなど、意欲的に学び続けました。

旅行会社への就職を決め、通訳案内士試験の合格も果たしました。

 多元文化専攻で学ぶ中で興味の幅も広がり、国際関係のゼミに所属しました。国際社会をさまざまな視点で分析し、視野が広がると同時に、将来、韓国をはじめ国内外のさまざまな地域とかかわる旅行業界に進みたいと考えるようになりました。そこで、エクステンションセンターの試験対策講座を利用して総合旅行業務取扱管理者の資格を取得するなど就職活動に力を入れ、4年生の前期には希望通り旅行会社から内定をいただくことができました。就職先が決まった後は大学卒業までの時間を有効に活用しようと考え、先生に勧めていただいていた通訳案内士試験に挑戦しました。通訳案内士は海外からの観光者を外国語でガイドする職業であるため、語学力だけでなく日本の歴史や地理、産業、政治・経済など幅広い分野の知識が必要になります。先生にアドバイスや励ましの言葉をいただきながら独学で勉強に取り組み、この難易度の高い資格試験にも合格することができました。
こうした頑張りを大学にも認めていただき、平成21年度 学生部長賞を受賞しました。4年間、自分のペースで韓国語を中心に興味のある学びを深めてきたことが資格や賞という形になり、確かな自信を得ることができました。卒業後も愛知淑徳大学での学びや経験を活かし、社会人として向上し続けたいと思います。