躍動

2014年08月27日

勝敗をこえた確かな手応えを、ディベート大会で掴みました。

vol.31

ビジネス学部 大塚ゼミナール チームリーダー ビジネス学部 ビジネス学科 3年(2014年度)

「マーケティングゼミ対抗ディベート大会(愛知淑徳大学、國學院大学、東洋大学、専修大学)」準優勝!

粘り強く調査や議論を積み重ね、ディベートの舞台へ。

 勝ちたい――そのシンプルな目標を立て、私たち大塚ゼミの3年生11人は2014年6月、「マーケティングゼミ対抗ディベート大会」に挑みました。参加大学は、愛知淑徳大学と、國學院大学、東洋大学、専修大学。この4大学の総当たり6試合を一日でおこなう、ハードな大会です。
 ディベートとは、ひとつのテーマについて肯定する"是側"と否定する"否側"にわかれ、互いの意見をぶつけ合う討論のこと。単なる言い争いではなく、どちらがより説得力のある主張をおこなっているのか、審判がルールに基づき公平にジャッジして勝敗を決める"知のスポーツ"といわれています。
 今回、私たちが3グループに分かれて取り組んだのは、「商品パッケージの変更は購買意欲を高めるか否か」の是側、「価格訴求型の飲食店が高価格帯のメニューを導入することは有効か否か」の否側、「海外自動車メーカーベンツによるネット販売戦略は普及するか否か」の是側での立論です。4月からの約3か月間、同時進行している産学連携プロジェクトなどと並行して準備をしなくてはいけないという、とても厳しい状況でした。しかし、ひるまずにチームワークで立ち向かい、限られた時間を有効に活用しようとグループごとに一致団結して調査や議論を重ねていきました。

企業へのヒアリング調査やデータ分析に全力を注ぎ、隙のない立論を。

 ディベートでは、是側と否側、どちらに立つかで立論のまとめやすさが違ってきます。たとえば否側に立った場合、実際に成功しているマーケティングの事例だとしても「一般的ではない特殊な事例である」と、否定する主張をしなくてはならないのです。その主張が妥当だということを、第三者である審判に納得してもらうためには、根拠となるデータや筋道がきちんと通る論拠が欠かせません。そこで力を注いだのが、徹底的な調査です。内閣府などが調査した信頼性の高い消費者データの収集・分析。テーマに関連する企業や全国各地の店舗、ディーラーへのヒアリング調査。仲間や大塚先生との度重なるディスカッション。隙のない主張をするために一切妥協はしませんでした。大会の数週間前、さらには数日前に一から立論を組み立て直し、試合本番の数時間前まで話し合うグループもあった程です。
 ディベートの試合は、まさにスポーツと同じ。それまでに準備や練習で積み重ねた努力、経験がパワーとなります。私たちはビジネス学部で修得したマーケティングや消費者行動論などの多様な知識、ゼミで培った論理的思考力やプレゼンテーション能力などを総動員し、「これだけ皆で頑張ってきたのだから大丈夫!」という自信を胸に、一試合一試合に集中して臨みました。

皆で掴んだ、準優勝。それ以上に大きな達成感が、一人ひとりの手に。

 関東の名だたる大学のゼミを相手に、私たちは準優勝という結果を掴みました。頑張り抜いた先で、大きな達成感や手応えを仲間と共にわかち合えた――この実感は勝敗をこえた得難い成果です。また、他大学の学生たちのプレゼンテーションの方法や立論の組み立て方など、多くのことを学び、さらなる成長の糧を得ることができたと感じています。
 今回のディベート大会のように、大塚ゼミには仲間とチャレンジする場が豊富にあります。大塚先生は本気で私たちと向き合い、厳しくもあたたかく支え"自らを高めるチャンス"をくださいます。一緒に頑張る仲間がいるからこそ、そのチャンスを自分のものにし、何事にも臆せずに挑み、走り続けることができます。今後、産学連携プロジェクトはもちろん、商店街活性化プロジェクト、西日本インカレ(合同研究会)や名古屋マーケティングインカレなどゼミで用意されているさまざまなイベントを通じて、向上心や向学心を高く持って学修や経験を積み重ねていきたいと思います。

大塚 英揮 教授からのメッセージ

 今回、ゼミ生たちを指導・支援する上で意識したのは、関東の大学生とも対等に議論できる力を伸ばすこと。これから先、彼らが就職活動をし、社会へ踏み出していくとき、高い壁に出会うこともあるでしょう。それでも自分を信じて乗り越えていくには、在学中の今、学外に広がる世界を知り、がむしゃらに努力する経験を積み重ねることが大きな力になると思います。実際、ディベート大会を通して、一人ひとりが調査力、思考力、プレゼンテーション能力、行動力などの多くの力を伸ばしました。頑張りを自信に変え、さらなる飛躍につなげてほしいと期待しています。

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