健康医療科学部 菅野友美教授の携わった研究が、国際学術誌Food Chemistryのオンライン版に掲載されました。

ーキノコが身体に良い科学的根拠を提示―ヒトの血中で鉄を運搬する酵素が マイタケにも存在することを初めて発見ー

 大阪市立大学大学院理学研究科の中澤重顕特任准教授、工位武治特任教授、愛知淑徳大学健康医療科学部の菅野友美教授、農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門の亀谷宏美主任研究員らは、鉄イオン運搬酵素であるトランスフェリン※1が、マイタケに存在することを世界で初めて特定しました。
 菌類に属するマイタケに存在するトランスフェリンは、ヒトの血中に含まれているトランスフェリンと鉄イオンの結合部位が酷似していることを、極低温実験(-269 ℃)と高度な量子化学理論計算によって証明しました。
 本研究は摂取することでさまざまな薬理効果があるといわれているキノコの食品機能性に関連する科学的根拠を世界で初めて示したもので、これまで信じられてきた「脊椎動物や昆虫などの生命系に共通に存在すると言われているトランスフェリン酵素は菌類には存在しない」という通説を覆すものです。本研究成果は、国際学術誌Food Chemistryのオンライン版に、2018年5月28日(日本時間)に掲載されました。

※1 トランスフェリン...血液中に含まれる金属タンパク酵素であり、鉄を体内の各組織へ運搬する役割を担う